セントレアから名鉄特急を名鉄名古屋で乗り継いで犬山まで行きます。現存12天守のうちの一つ、犬山城を訪問するつもりです。
犬山城までの道は旧街道の宿場町の雰囲気が色濃く残っており、古い商家や旅籠の建物の残る街並みを見ながらぶらぶら歩きます。
歩いて行くと前方に犬山城が見えてきました。古い街並みにお城が見えると気分が上がります。
犬山城は織田信長の叔父である織田信康が改修、築城した城で戦国時代には様々城主が入れ替わり立ち替わり配置されますが、江戸時代になり成瀬氏が城主となると明治まで成瀬氏が城主を務めます。明治以後も成瀬氏が所有を続け、日本でも珍しい個人所有のお城となりますが、2004年に法人所有となり、現在に至っています。現在は天守のみの存在ですが1537年に建造されたと見られる2階部分までは現存天守では最古となり、1952年に国宝に指定されています。ちなみに現存12天守のうち5城(松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城)が国宝に指定されており、今回の犬山城訪問で国宝5天守全てを訪問したことになりました。
主塔は3重4階構造、南面と西面に付櫓が付属している複合式望楼型天守閣で、さらに地下に2階の構造を持っています。早速中に入って上へと上がってゆきます。石垣や天守の構造を観察しながら登ってゆきますが、そんなことをしているの私だけのようで、皆さん何かに取り憑かれたようにどんどんと登ってゆきます。
最上階の望楼からの眺めは素晴らしく、尾張平野を一望できます。遠くに名古屋セントラルタワーの姿も確認できました。江戸時代であれば名古屋城天守も見えたのでしょう。
こちらは岐阜方面。眼下を流れる木曽川と織田信長の岐阜城のある稲葉山も確認できます。
木曽川の上流側には、木曽川にかから名鉄犬山橋のトラス橋梁も見えます。電車が通過すればその姿と橋を渡る音が聞こえるぐらいの近さです。望楼からの眺めを楽しんで下に降りるのですが、古い天守閣の構造上やむを得ないのですが、階段が急勾配となっていて、ほとんどの人がおっかなびっくり上り下りするので渋滞が発生します。渋滞が少なくなってからおりますが、それでも降りるのに時間がかかりました。
犬山城からは来た道を戻るのではなく、犬山遊園駅まで歩きました。かつてあったモンキーパークモノレール線の遺構を見て、犬山遊園駅から各務原線急行に乗り名鉄岐阜へ出て、名古屋本線特急に乗って名古屋へ戻りました。