中部国際空港(セントレア)に10月にオープンしたFLIGHT OF DREAMS。12/8に新幹線に乗って行って来ました。羽田か成田からセントレアに飛行機で飛ぶことも考えたのですが、ANA便は時間が合わず、JAL便も羽田便は満席と都合がつかず、東海道新幹線と名鉄特急を乗り継ぐことになりました。
名鉄中部国際空港駅で下車するとセントレアのアクセスプラザに出ます。そのアクセスプラザにはちゃんと案内表示が出ていました。案内表示に従って長い通路を歩いてゆくと、FLIGHT OF DREAMSに到着します。オープン時間直前だったのでしばらく並びましたが、待つほどなく中に入れました。
このFLIGHT OF DREAMSはボーイング社の最新型旅客機B787の実機が展示されています。
B787型旅客機とはB767型旅客機クラスの旅客機で2004年にANAがローンチカスタマーとなり、開発が開始された機種で当初は2007年に初飛行、2008年にANAに引き渡しのスケジュールでしたが、開発スケジュールは遅れ、2009年12月15日に初飛行、引渡しは2011年9月25日にJA801Aが引き渡されました。以降現在に至るまで生産が続けられており、日本でもANAとJALが飛行させています。
そのB787の試験飛行1号機N787BAがこのセントレアに展示されています。この試験飛行1号機は2009年に初飛行した機体で量産機登場まで様々な試験飛行を繰り返していました。当初は試験飛行終了後にANAに引き渡される予定でしたが、機体重量が量産型よりも重いために受領を拒否された機体です。試験飛行終了後に主翼部分などを生産し、ゆかりのある愛知県・中部国際空港に寄贈されることになり、2015年にシアトルからセントレアまで最後のフライトをしてここに収まりました。
機体のそばまで行ける場所は有料となっていますが、普段は絶対に見ることのできない旅客機のそばまで近づいて見ることができるのは非常に魅力的です。ロールス・ロイス・トレントエンジンも近くまで近寄って見ることができ、エンジンの大きさを実感できます。またエンジンととも機体を撮れるのもこの場所ならではです。
もちろんB787特有のエンジンカバーもじっくりと観察することができます。
機体後方にも回って観察することができ、APUの排気口や水平尾翼、垂直尾翼の様子もじっくりと観察できます。メインギアとランディングギアごと台に乗せられて機体の下を歩けるようになっているので、こちらも絶対に見られない機体のお腹の部分もじっくりと観察することができます。マニアックなところではエアコンの空気を取り入れる取入れ口なんかも。
試験飛行機なのでキャビン内は断熱材などがむき出しの状態で、客席なども付いていませんので公開はされていませんが、唯一コクピットはガラス越しに見ることができ、最新型旅客機のコクピットを観察することができます。ちなみにコクピットはフライト状態になっており、液晶画面に飛行情報が映し出されています。
この施設はメインはB787ですが、ボーイング社創業の地であり、初飛行が行われるボーイング・フィールドのあるシアトルの街をイメージした商業施設も併設されており、シアトルからやってきた飲食店でアメリカンフードを楽しむことができます。まあ、普通の人ならボーイングの街というよりはシアトル・マリナーズでおなじみかと。またボーイング社の公式グッズを販売するお店もあり、ヒコーキファンならお財布の紐が緩むこと請け合いです。
食事を楽しむところの一部にはB787の主翼がかかっており、飛行機を見ながら、また主翼の下でお食事を楽しむことができます。飛行機好きなら至福のひと時となるでしょう。時間が許すことなら、名古屋に泊まって一日中この中で過ごしたいと思いました。