新・空と鷹と鉄の間に

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2024ブルーリボン賞・ローレル賞

2024-05-28 20:22:38 | 鉄道

鉄道友の会が選定する、2024年ブルーリボン賞、ローレル賞がこのほど発表になりました。

ブルーリボン賞
東武鉄道N100系電車「スペーシアX」
浅草と日光・鬼怒川を結ぶ新しい特急列車として開発され、100系スペーシアの後継車両としてスペーシアが築き上げてきた伝統を継承しつつ、時代に合わせて進化した東武鉄道のフラッグシップトレインとなっています。外観は真っ白な車体に先頭車の窓枠に組子や竹編細工など伝統工芸をイメージするような形状を採用、車内も江戸文化の象徴のグリ紋や組子細工をデザインに取り入れています。客室はスペーシアで人気の個室のほか、東武鉄道では初となるプレミアムシートや先頭車のコクピットラウンジなど今までにない座席構成となっています。
運転開始当初から満席が続き、当初は2本でしたが2024年3月に2本が増備されて、現在は浅草ー東武日光間4往復、浅草ー鬼怒川温泉間2往復の計6往復が運行されるほか臨時列車として浅草ー東武日光間で1往復の設定があります。
 
ローレル賞

宇都宮ライトレールHU300形電車
新規路線としては76年ぶりに開通した芳賀・宇都宮LRTの新型車両で2021年より17編成が製造されました。開業は2023年で、ブルーリボン・ローレル賞の選定基準が前年に営業運行を開始した車両ということで選定されています。
富山ライトレールや万葉線、岡山電軌MOMOなどと同じ旧アドトランツ社のLRT車両であるブレーメン形の超低床路面電車を元にしており、ベースは福井鉄道のF1000形の3車体連接車で、車体デザインは雷都宇都宮をイメージした黄色とグレーをベースとした塗装となっていて、車体も雷の光や先進性を踏まえた流線型となっています。また乗降用ドア全てに交通系ICカード読み取り部が設置されており、ICカード乗車券であればどのドアからも乗降できるようになっています。現在は軌道法に基づいた40km/hの最高速度ですが、性能的には70km/hまで出せるように設計されており、速度向上は将来の課題ともなっています。
 
大阪市高速電気軌道400系電車
写真を持っていないのが非常に残念ですが、大阪市交通局がOsaka Metroになってから初めて導入した車両で、2025年の大阪万博輸送用、中央線20系の老朽置き換え、24系の他線への転用を目的に6両編成23本が導入される予定の車両です。
デザインはE5・E6・E8系新幹線をデザインした奥山清行氏で宇宙船をイメージしたデザインとなっています。中央線を2025年の大阪万博の会場である夢洲へのアクセス路線と位置づけ、それにふさわしい近未来的なデザインとなるものとして採用されています。客室は地下鉄車両でもあることからロングシートが主体で構成されていますが、4号車の扉間の座席は固定式クロスシートとなっており、Osaka Metroとしては初の試みとなっています。
これまでに8編成が投入され地下鉄中央線・近鉄けいはんな線で運用されています。大阪万博までに中央線はコスモスクエアー夢洲間が延伸されることになっており、万博輸送では主力車両となって活躍することでしょう。