新・空と鷹と鉄の間に

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ふらっと電車に乗って その2

2021-11-12 17:12:00 | 鉄道
今は昔、10月のお話です。10月初めのお出かけの1週間後の10/9。今度は北関東へと向かいました。

浅草から東武特急スペーシアに乗って東武日光へ向かいます。そろそろみなさん動き始めたようで、0800発東武日光行き特急けごん号も以前に比べると乗客が多くなってきた感じです。乗車した号車もほとんどが下今市・東武日光まで乗っており、下今市で降りた人は鬼怒川・川治方面でしょうか。接続の新藤原行きに乗り換えてゆきました。

東武日光に到着すると、先行していたリバティが折り返し停車中。リバティ使用の特急も増え、リバティきぬやリバティりょうもうも見られるようになりました。

そろそろ紅葉シーズンの日光も観光客が増えているようで、東武日光駅前の世界遺産日光の社寺方面へ向かうバス乗り場には、係員が待機しバス乗り場も整列のラインが作られていました。ただ、まだ観光客の人出はピーク時には程遠い感じで、乗車の行列は見られませんでした。

東武日光駅前には岡山市の岡山電気軌道から里帰りした、東武日光軌道線の電車が保存されています。今はバスが走る日光の街のメインストリートをかつては路面電車が走り、神橋の脇や田母沢御用邸の前を電車や電気機関車に牽引された貨物列車が走っていました。そんな記憶を残す電車です。

東武日光駅からJR日光駅までは日光杉並木街道をちょっと歩きます。JR日光駅で時刻表を見ると、日光線宇都宮行きまでしばらく時間があったので、駅周辺をぶらぶら。

東武電車で日光に着く前に見えるJR線をまたぐ跨線人道橋に行ってみると、ちょうど新栃木行きの6050系がやってきました。頃合いになったので駅へ戻るとちょうど折り返しの電車が到着したところでした。

日光線を走る205系電車は馴染みのある京葉線で走っていた205系を改造した車両。京葉線用独特の前面形状を持っています。

行き先方向幕は日光線専用の物に取り替えらています。

乗務員のエンド交換も終わり、ヘッドライトが点灯しているので、その姿をじっくりと撮影します。1990年の東京開業からほぼ毎日のように乗っていた電車なので、色は変わっても懐かしく、まるで旧友に会ったような感じです。

4両編成の電車を一通り見ていると、ちょうど終端部を跨ぐ東武線を復活塗装のスペーシアがゆっくりと通過していきました。こちらも懐かしいカラーです。
中間電動車に乗り、モーターの唸りを楽しみますが、日光線は宇都宮から日光に向けて上り勾配になっているので、宇都宮行きは坂を下ってゆく走りで軽やかに下ってゆきます。モーターの唸りを聞きたいのであれば日光行きに乗ったほうがよさそうでした。それでも205系の直流モーターの音を楽しみながら宇都宮まで乗ります。

宇都宮で宇都宮線黒磯行きに乗り換え。こちらも元京葉線の205系改造車が使われています。上野東京ラインや湘南新宿ラインを走るE231系やE233系と同じ湘南色の帯を巻いていますが、京葉線独特の前面形状はそのままです。日光線と宇都宮線の205系は一応区別されていますが、運用の都合で日光線色が宇都宮線を、湘南色が日光線を走ることもあるようです。

宇都宮線・日光線205系置き換え用のE131系600番台も所属区の小山車両センターに搬入されており、目下試運転の最中。宇都宮駅に隣接する宇都宮運転所では、乗務員訓練に使用されている姿が発車する電車の中から見られました。

終点の黒磯まで乗って折り返します。日光線ではそんなに感じませんでしたが、宇都宮線では撮り鉄・乗り鉄が動き回っていました。

黒磯から那須塩原まで戻って、那須塩原からは東北新幹線に乗って帰ります。東京ゆきやまびこ号を待っている間に新幹線ホームから見下ろすと、埼京線から転用された標準顔の205系が発車していくところでした。
日光・宇都宮線のE131系運転開始は今のところアナウンスされていませんが、国鉄時代に設計されてJR初期に大量増備されて、東京圏の通勤輸送を支えた205系電車の終焉の時も近づいているようです。


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