新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

関西へ〜4

2020-03-25 20:23:00 | 旅行
橿原神宮前1058発吉野ゆき急行に乗ります。急行とは言っても橿原神宮前からは各駅停車となり、橿原神宮前ー吉野間は種別上は急行と特急だけになります。

乗車したのは4両編成の6020系電車。近鉄の標準的な通勤電車で、狭軌の南大阪線用の電車です。橿原神宮前で乗った時にはそこそこ乗っていましたが、飛鳥駅で明日香村へ観光へ向かう乗客が降りてしまった後は数える程度になってしまいました。その後もほとんど動きのないまま電車は走ってゆきます。

JR和歌山線との接続駅の吉野口駅の駅名標はJR西日本標準仕様に近鉄の駅ナンバリングがでかでかと入っている仕様。吉野口駅はJR管理の駅なのでこのようになっています。吉野線は単線なので行き違いもあるせいかのんびりと走り、終点の吉野には1152に到着。

ホームに降りると目的の列車がすでに停車しています。はやる気持ちを抑えてとりあえず駅の外へと出てみます。

吉野駅は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成し、桜で有名な吉野山の玄関口で、駅前の道を少し歩くと吉野ロープウェイの乗り場があり、吉野山の下千本まで登ることができます。駅前には何軒か土産店が並んでいましたが、時節柄閑散としておりお店の人が手持ち無沙汰に座っていました。ここで柿の葉寿司を買っておきます。

吉野駅には反転フラップ式の発車案内表示が残っており、パタパタと表示が変わる様子が見られますが、種別と行き先は一体となっており昔からある急行や特急は「あべの橋」になっていますが、青の交響曲は「大阪阿部野橋」の表示になっていました。一見すると違う駅に行きそうですが、行き先は同じです。
ここでも硬券入場券を買ってからホームに入ります。

青の交響曲をご紹介する前に、レアな列車が入線してきました。オレンジバーミリオンに白帯のラビットカーカラーを復刻した6020系電車です。

ラビットカーとは1957年に南大阪線用として登場した6800系電車につけられた愛称で、南大阪線としては初めての構成の車両で、日本で初めての高加減速車両です。高加減速車両といえば阪神電鉄の各駅停車用のジェットカーが有名ですが、そのジェットカー登場の1年前にラビットカーは登場しています。登場当時は旧型車で運転される急行や準急のダイヤを縫って、各駅停車で高加速で運転する姿がうさぎをイメージさせるためにつけられたのがラビットカーの愛称です。そしてこのオレンジバーミリオンと白帯塗装を纏っていたためラビットカーカラーとなっています。
6020系の復刻ラビットカーは2012年の吉野線100周年記念として塗装されたもので、その後に全般検査を受けても塗装は維持されています。1編成だけの存在なのでレアな編成であるのですが、もっとレアの車両が隣にいるので、注目している人は皆無でした。

車端部にはラビットカーのマークがついています。6800系ではステンレス製のマークがついていましたが、復刻版では転写式となっています。このラビットカーマークをデザインしたのは岡本太郎氏です。
ラビットカーを紹介したところでいよいよ本命の青の交響曲へとまいります。
 


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