♪まーるいみどりの山手線…
と某家電量販店のCMではありませんが、東京の環状線山手線の色は黄緑色というのはどなたでもご存知のことかと思われます。その黄緑色の電車が山手線を走り始めたのは1963年12月のことでした。山手線用に開発された103系電車がこの時に走り始めてから山手線は黄緑色(ウグイス色)の電車となりました。旧型電車の時代は茶色でしたが、101系電車が山手線に投入された時の電車の色は黄色(カナリアイエロー)で、103系に置換えられていく過程で101系は総武線に転属となり、黄色が中央・総武線各駅停車の色として定着していくことになります。
その103系誕生から今年で50周年ということから、山手線のE231系500番台1本が黄緑色にラッピングされて運行しています。N700A系撮影で東京駅にいた時に外回り電車で運転しているのを確認したので、有楽町駅で撮ろうと向かいました。
有楽町駅の東京よりのホームで撮ると外回り電車がいい具合にカーブをして撮影できます。先頭車の位置によっては後ろの車両がカーブに残るので撮影ポイントともなっています。先行の電車で何度か練習して待ちます。
が、しかし目的の電車が東京駅を発車し、カーブにさしかかると非情にも内回り電車が後ろで発車する音が…。
見事なまでにかぶってくれて、目論見は儚くも消えてしまいました。これでは車体の黄緑色がわかりません。まあ50周年ヘッドマークがしっかり写っているのがせめてもの救いです。このヘッドマークの形は山手線の「山」の字をモチーフにしているのだとか。そして103系が山手線を引退する時につけられたヘッドマークが同じようなデザインでした。
かろうじて発車していくところを押さえて、黄緑色のラッピングを残すことができましたが、なんか消化不良の感じです。まだ今年一年は走る予定なので、リベンジしたいと思います。
ちなみに50年前に山手線を走った103系量産1次車はその後、山手線ATC化・冷房化のあおりを受け関西へと転属になり、大阪環状線や阪和線で走っていましたが、かの地でもすべて廃車となり、クハ103-1のみが吹田総合車両所に保管されています。