バレンティン、新記録56、57号=49年ぶり、王ら抜く―プロ野球・ヤクルト(時事通信) - goo ニュース
今日 神宮球場で行われたスワローズ-タイガース戦でスワローズのウラジ
ミール・バレンティンがタイガースの榎田から放った先制2ランが今シーズン
56本目のHRとなり64年に王貞治が打った55本の年間記録を49年ぶりに更新
した。
まさしく歴史が動いた感が強い一発でTVの生中継は見られなかったものの、
リアルタイムで こういう興奮を味わえるのは野球ファン冥利に尽きる。
先日 月見草氏が‘外人選手から偉大な王の記録を破られるのは悔しい’という
コメントがあったのに対し、多くの野球ファンは外国人選手であろうと記録が更新
されるのに肯定的だったし見苦しい敬遠攻めでの新記録阻止を見る事もなかった
のは日本野球が ようやく成熟してきたのではないかと思う。
思えば王貞治が64年に55本のHRを打って以来75年にランディ・バースが
54本を打った時に55本目を阻止するべく敬遠攻めにした時には‘MLBでプレー
できなかった選手から偉大な王の記録を抜かれるのは恥’という意識が一部の
ファンを除いて強く そこまでの騒ぎにはならなかった。
ただバースの時には日本人MLB選手など夢のまた夢状態だったのが野茂英雄
以来 日本人MLB選手が誕生するようになってから‘国籍に関係なく記録は破ら
れるためにあるもの’と野球ファンの意識が変わっていったのではないだろうか。
何の競技でもそうだが記録が破られないままの種目というのはレベルが停滞
しているものばかりで、どんどん記録が更新されている方が健全だしレベルも
上がっている。
それを考えれば日本の野球がMLBに比べて遅れているように見える理由の1つ
こそ、年間HR記録の停滞だった。
だからこそバレンティンの記録更新は停滞していた日本の野球に活力を与えて
くれるものだし、なかなか破れなかったスポーツの記録の多くが一旦更新される
と堰を切ったように新記録が続出するようになるのは よくあるパターンだから
今後の日本野球の年間HR数の記録更新に期待したい。
そのためにはマスコミも4打数1安打1HR3三振のような選手を‘ホームランを
打っても3三振してはダメ’的な報道を止めるべきではないだろうか。