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20世紀の日本人長身ボクサーの弱点

 先日30年前のウィルフレド・バスケスー葛西裕一戦についてアップ
したのだが勝負を決めたのは葛西の左ジャブに合わせたクロス気味の
右ロングフックで奪ったダウンだったが、思えば半年ほど前に行われ
たレオ・ガメスー八尋史郎戦でも似たようなシーンがあり八尋やダウ
ンこそしなかったもののいきなり甚大なダメージを負いガメスにペー
スを握られ敗れた。

 葛西と八尋は共に帝拳ジムのホープで長身のアウトボクサーという
共通点があり、リーチに勝るジャブで距離を取って試合の主導権を握
るといったスタイルだった。

 ところが両者とも何気なく出した左ジャブに右クロスをかぶされる、
クロスカウンターを浴びた状態になっていたのだ。

 帝拳の長身ボクサーといえば故・大場政夫をはじめ穂積秀一らが浮
かぶのだが考えてみれば穂積も83年5月にサントス・ラシアルに挑戦
した時に何気なく出したジャブにフックをかぶされてダウンしてのKO
負けだったし、大場政夫も勝ったもののラストファイトになったチャ
チャイ・チオノイ戦で1Rに右ロングフックを被弾してダウンしている
のだ。

 理由として距離を計る形で何気なく左ジャブを出すクセが彼らには
あって、そこを百戦錬磨のベテランが右をクロス気味にかぶせる事を
していたのに気付いてなかった形だろう。

 大場の頃は仕方ないが穂積の頃はエウセビオ・ペドロサやサムエル
・セラノ、イラリオ・サパタにジェフ・チャンドラーのような長身で
リーチに勝る相手に日本人ファイターが何もできなかった事から長身
でリーチに勝る日本人選手が重宝されたのだろうが、こういった選手
を攻略していたのがラシアルやバスケスにガメスらだろうから何気な
く出すジャブを攻略するのは容易い頃だったのかもしれない。

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