8月26日で仮面ライダーフォーゼが終了した。
仮面ライダーシリーズ初の学園モノという異色作品だったので当初は‘大丈夫
か’と危惧したものだったが、メインライターの中島かずきやWのメインライター
だった三条陸の能力も高く上手くまとめたなという感じでの終了だった。
もっとも音楽の鳴海シュウヘイや脚本の三条陸に長谷川圭一など仮面ライダー
Wのスタッフが中心で作ったからか、最終的に総括してもWの姉妹版という感じ
だったのは止むを得ないか。
Wの世界で舞台だった‘風都’という架空の街がフォーゼでは天の川学園だし
WにもフォーゼのJKのようなウォッチャマンら個性的な情報屋達がWに協力して
いた。
何よりもWでは翔太郎の相棒のフィリップが通常の人間ではなくという設定は、
フォーゼの賢吾がコアスイッチがコズミックエナジーを物質化したコピーとして
誕生したコアチャイルドだったという設定と同じだ。
そして最終回の1つ前での前で消滅したフィリップが最終回で復活するのと、
我望によってコアスイッチを破壊されて消滅した賢吾が最終回で やはり人間
として復活するのが同じではないかと思う次第。
敵キャラの我望もWの園咲琉兵衛と同じく‘選ばれ者’と自負して人間を越える
能力を持とうとしての陰謀など相似点が多いのも特徴で‘Wのパクり’などという
声も当然出るだろうが、平成ライダーも13作品目もなればネタも尽きるわけで
過去の作品の姉妹版ができるのも仕方ないとは思っている。
とはいえフォーゼシステムの持ち主である歌星賢吾が変身できずに如月
弦太朗が変身して戦うという設定はアイアンキングや電人ザボーガーのテイスト
が入っているなと感じていたし、仮面ライダー部の部室となる月面基地・ラビット
ハッチは歌星賢吾の父である録郎の遺した物という設定など仮面ライダーXの
ジン・ステーションを髣髴させるなどメインライター達が昭和ヒーローの大ファン
だったからか あらゆるテイストが含まれているのは嬉しいものだった。