掌返し、またしても

　昨日、亀田一家の不祥事に対する処分が発表された。
　当事者の大毅が1年間のライセンス停止で、諸悪の根源
であるヤ○ザオヤジは無期限のセコンドライセンス停止
となった。
　私的には正直言って大毅の1年は妥当だが、オヤジのこれ
までの所業を見ると無期限停止は甘い。剥奪で十分だ。
　
　ところでこのニュースは、通常のニュース番組ですら
トップで報道している。
　それぐらい興味のある事だったのだが、ワイドショーでも
当然のように大きく取り上げられる。
　ただ出演者達が、こぞって亀田批判をしているのだが見て
いて非常に違和感を感じた。
　この連中は、つい最近まで亀田擁護発言を繰り返していた
連中ではないか！

　彼らは、むしろこれまでの亀田一家の言動を面白おかしく
取り上げて「プロだから、これぐらいはやらないと面白くな
い」などと持ち上げまくっていたのだ。
　ある意味ムチャクチャな言動に対し批判する意見も多かった
ものの、ほとんどメディアからは無視されていた。
　特に違和感があったのが、協栄ジム所属にも拘わらず亀戸の
自宅で練習していたので、世界王者の坂田健史を含めた他の
ジムメイトとも認識がなかったらしい。
　これは通常は違反である。
　今回の処分で自宅ジムの廃止を通告されたが、今頃になって
通告しても遅い。
　
　TV中継も、いい加減なモノで亀田スタイルであるガードを固
めて突進するシーンを実況しているアナウンサーが「頭から突っ
込むという闘志満々な戦いぶり」と明らかな反則であるバッティ
ングを容認する実況を恥ずかしげもなくしていた。
　その延長が、先日の世界戦で露骨な大毅贔屓の実況だから呆れ
てモノが言えなかった。
　これらの試合を良識派の故・郡司信夫氏や故・白井義男氏が解説
していたら酷評していたに違いない。
　批判されないから増長し、やりたい放題になってしまったのだ。
　メディアの責任は大であるが’この連中は卑しく懲りないので
ほとぼりが冷めると第2・第3の亀田一家を担ぎ出すのでは’と
予想はつく。
　なぜならあれだけ節操のない掌返しを露骨にやる連中だから、
今更「反省して」などと言っても反省などする輩達ではない！