空想科学読本4の中で扱われていたネタでカラータイマーの存在
理由というのがあった。
カラータイマーは地球上では3分間という時間制限があるウルトラ
マンのエネルギーが残り少なくなると青から赤に変わって点滅する
というウルトラマンを語る上で欠かせないアイテムだが、空想科学
読本では‘敵にわざわざ自らのピンチを知らせる’と突っ込まれて
いた。
そして作中では対決する怪獣にとってはカラータイマーが点滅し
始めるとウルトラマンは最後の力を振り絞りスペシウム光線などの
必殺技を繰り出す事から、ウルトラマンはカラータイマーが点滅し
始めてからの方が強く生き延びた怪獣も ほとんどいないのでカラー
タイマーの点滅はウルトラマンが強くなるという印と語られている。
ただし本の中で語られたカラータイマーの効用は、怪獣が単体で
登場するウルトラマンならではの話。
知的な侵略宇宙人が相手になると当然ながらカラータイマーの
ような存在は自らの弱点を敵に教えているものに他ならず、実際
セブンにはカラータイマーは付いてなかったものの活動限界を知
らせる額のビームランプの点滅にガッツ星人から気付かれて持久
戦に持ち込まれ捕獲されるという事があった。
第2期になると対怪獣戦が主だった帰ってきたウルトラマンは
まだしも組織的な敵であるヤプールが相手のエースや、ブラック
指令率いる円盤生物などはカラータイマーの存在が凄いハンデに
なっていたのではないか。
ちなみに活動限界を敵に知らせてしまうカラータイマーのような
ランプの点滅はウルトラだけでなくファイヤーマンやジャンボーグ
Aにもあったし、ミラーマンも途中からエネルギー時限爆弾を体内
に埋め込まれた事からベルトの突先に付く事になる。
つまり活動限界を知らせるランプ点滅は円谷ヒーローならではと
思いきや意外にも宣弘社のヒーロー・アイアンキングにも付いていた。
ただアイアンキングは活動限界が1分で30秒経過すると胸、50秒
で首筋となり1分経過すると額のランプが点滅するという妙に細か
く区切られていたのだ。
アイアンキングはウルトラマンエースのヤプール同様、不知火一
族や独立幻野党といった組織だった敵が相手なので こういった
弱点というのは致命的だったのだが、アイアンキングでは主役が生
身の人間である静弦太朗だったので問題はなかったのかもしれない。