ソフトバンクが逆転=プロ野球・ロッテ―ソフトバンク(時事通信) - goo ニュース
一昨日のライオンズ戦でクローザーのブライアン・ファルケンボーグが9回に
逆転満塁HRを打たれて敗れたホークスが、今日はマーリンズに3-2で逆転勝
ちしファルケンボーグも9回を3人で抑えて9セーブ目を挙げた。
昨年日本一になったホークスの投手陣から和田毅、杉内俊哉、デニス・ホー
ルトンの3人が抜けただけでなくシーズン開幕前にはクローザーの馬原孝浩
までが肩の手術で離脱するなど危惧された今シーズンだが摂津正を中心に
健闘している。
実はホークス投手陣の肝は森福允彦とファルケンボーグのリリーフコンビで、
一昨日のライオンズ戦こそ逆転満塁HRを打たれたものの この2人が失った
のは それだけと安定感抜群だし、ファルケンボーグのクローザーこそがホーク
ス投手陣の理想形だと思える。
ファルケンボーグのマイナス要因は3連投が利かない事だが、これまで馬原が
クローザーを務めていた時はセットアッパーとして投げていたので2試合連続で
投げると3試合目は使えない事態になっていた。
ところがクローザーは同点及び負け試合だけでなくセーブポイントが付かない
4点差以上でも基本的に登板はないので3連戦を2勝1敗や3連勝で勝ち越し
ても必ず1試合は登板しなくていいケースが出てくるのだからファルケンボーグの
3連投は避ける事ができる。
ところがホークスでは馬原が入団2年目からクローザーを務めているので昨年
などファルケンボーグの方が安定感があるにも拘らず馬原のクローザーは動か
せなかった。
それが馬原の手術で少なくとも今シーズンのレギュラーシーズンでの登板は
厳しい状況になっているので、ある意味‘合法的’にファルケンボーグがクロー
ザーになる事ができたのだ。
81年にジャイアンツ入りした原辰徳だが当時は長嶋茂雄前監督が手塩にかけて
育てた篠塚が2塁手で3塁手には中畑清がいたものの篠塚が腰痛持ちでシーズン
を乗り切る事に不安があったという事で最初は原が2塁を守っていた。
ところが5月の試合で中畑が併殺崩しのスライディング中に肩をケガし篠塚が
2塁、原が3塁に入ると2人とも水を得た魚のように大活躍をしたので中畑が復帰
した時には1塁しか残ってなかった。
1塁・中畑、2塁・篠塚、3塁・原というのは原が入団した時にファンが望んだ布陣
だったのだが、中畑のケガによる離脱という天の配材があって実現したのを思い
出す。
優勝する時は こういう天の配材があるのだが、ホークスにとってファルケンボー
グのクローザーも これと同じなのかもしれないと考えるのだった。