村田諒太、ついに米リングで初勝利。「最低の試合」か、意味あるデビューか。
日本時間の11月8日にロンドン五輪ミドル級の金メダリスト・村田
諒太が、ラスベガスでアメリカでの第1戦を戦い判定勝ちした。
とはいえ大差の判定勝ちながら見せ場も作れずにラウンドをズル
ズル重ねるなど内容的には村田をして‘最低の試合’と言わしめた
わけだが、個人的に言わせてもらえればプロ入り8戦目ではこんな
ものだろうと思う。
村田が戦うミドル級は世界でも層が厚くミニマム級などのように
最短キャリアでの世界奪取などは難しいわけだしファイトスタイル
から見ても、決して器用なタイプではないわけだからアメリカでの
スタイルに慣れるのには時間がかかるのは当然だ。
ところがマスコミは年齢的な事を理由に‘村田には時間がない’
的な報道をするのだが、現在のボクシング界は30歳を越えてから
ピークを迎えるケースは多い。
ラスベガスでの防衛に成功した西岡利晃は28歳でウィラポンへの
4度目の挑戦に失敗し08年に5度目の挑戦で戴冠した時は32歳だった
が、メキシコに乗り込んでKO防衛するなどして実績を積み11年に
ラスベガスでラファエル・マルケス相手に防衛戦を行った時は
35歳だった。
日本のエースといわれるWBA:Sフェザー級王者の内山高志は30歳、
WBC:バンタム級王者の山中慎介やWBC:Sフェザー級王者の三浦隆司は
29歳でのタイトル奪取と‘30歳を越えたらダメ’という定説がいかに
いい加減か分かるし、某一家の1号が28歳で‘衰えたから引退’という
論理が いかにふざけているか分かるだろう。
村田が世界を取るタイムリミットはデビューの年齢からすれば32歳
ぐらいまでと思っているし、それまでにアメリカで年間4~5試合を
こなしていくべきではないだろうか。
一番やってはいけないのは‘もう○○歳だから’という理由で少し
でも早く世界戦をさせるためにキャリアアップを急がせる事だと思う
のだが…