錦織 今季初Vならず…格下ドルゴポロフに不覚、決勝6連敗
日本時間の今朝行われた男子テニスのアルゼンチンOP決勝で、
第1シードの錦織圭はアレキサンドル・ドルゴポロフに0-2の
ストレートで敗れ昨年2月のメンフィスOP以来の優勝を逃した。
1月に行われた全豪OPから次のグランドスラムである全仏OP
まで間があるし全仏がクレーコートで行われる事から、クレーコ
ートに慣れるために2月3日から行われたデビス杯や4連覇中だっ
たメンフィスOPにも敢えて欠場し臨んでいた。
決勝までの間に第2&第3シード選手が敗れるなど錦織の優勝が
確実視される中での完敗なので意外だし、マスコミは66位のドル
ゴボロフを格下と見なしていた事から‘格下相手に不覚’と書い
て不安を煽っている。
ただ今回の錦織は準決勝までの3試合で準々決勝のソウザ戦こそ
74分での快勝だったが初戦と準決勝は地元アルゼンチン選手との
完全アウェーの中で対戦し、慣れないクレーコートでいずれも第1
セットを失ってからの逆転勝ちと消耗しての決勝進出だったわけ
でコンディション的に厳しかったのだろう。
錦織のような運動量で勝負する選手にとって疲労こそが最大の
敵になるわけで、相手は徹底的に研究して臨むのだから10回のう
ちの1~2回が決勝で起きる可能性は高い。
つまりベスト8でソウザと戦った時のコンディションならドル
ゴボロフにも勝ったのだろうし、決勝のコンディションならば
ソウザに負ける可能性はあったのではないか。
全仏OPはクレーだけでなくツォンガを筆頭にホームでの大声
援をバックにした選手達と戦うケースが多いので、厳しい南米
でのアウェー戦はフランスOPに勝つためのいい経験だから次の
リオOPには今回の決勝での敗戦をいい糧にして臨んでもらいた
いもの。