今日行われたスーパーボウルは、レギュラーシーズン
全勝でポストシーズンゲームを含めて18連勝していた
ニューイングランドが断然有利だと思われたが、何とワイ
ルドカードを勝ち上がって来たNYジャイアンツが17ー14で
逆転勝ちして優勝した。
スーパーボウルの場合、仕事柄 休日の朝に行われるので
NTVや NHKのBS-1で生中継を見る事ができる。
ただしNFLのNo1決定戦が1試合のみという事で、ワクワク
して見るものの 一方的な展開になるケースも多々あった。
私が見始めた76~77シーズンのスーパーボウルから、数えて
30回中20回が途中で勝敗の行方が分かり他の用事を する
ケースが多かったのだ。
ただし00年代に入って今回は9回目だが、半分以上の5回は
途中まで結末が予想できない試合だった。
昨日も書いたが、NYジャイアンツが勝つとしたらQBのEマニン
グの出来次第だと思っていた。
面白いのがレギュラーシーズン最終戦でニューイングランドから
敗れたものの、この試合でEマニングがブレイクしていたのだ。
コイントスに勝ったNYジャイアンツは最初に攻撃し、1stドライブで
10分かけてFGを決めた。
ただニューイングランドも次のドライブでNYのミスにも乗じて TDで、
すかさず3ー7と逆転する。
これ以降は一進一退だが、NYがボールコントロールをするだけで
なくDFラインがニューイングランドのOFラインを圧倒するので、 QBの
Tブレイディは 5回のサックを食い37ヤードも後退する事になる。
それでも第4Qまで最初のドライブで挙げた3-7のままで、試合が
進み迎えた第4QにEマニングが 2本のパスを通してチャンスを広げ
4分で10-7と逆転する。
ところがこれで目が覚めたニューイングランドは、このQ・2回目の
ドライブでRモスとのホットラインが機能し6分近く攻撃を続け最後は
モスへのパスが通って14-10と再逆転。やはりニューイングランド
強し!と思ったが・・・・
実はニューイングランドの過去3回の優勝は、いずれも3点差で
勝っての優勝だから‘FGで追い付いてオーバータイムでFGを決めて
優勝か?’と思った。
残り時間は2:40ほど。
キックオフリターンは自陣15ヤードあたりから。
面白いのが4点差だからFGでは、ダメ。TDが絶対必要になる。
Eマニングのブレイクが、ホンモノか試される事になった。
最初はプレッシャーからかパス軌道が乱れ始めたが、残り1分半
ぐらいの3rdダウンでサックを掻い潜って やけくそ気味に投げたと
思われたパスが通り首の皮が1枚つながった。
そして残り35秒で逆転のTDパスが決まり17-14。
それでも‘Tブレイディだから、ひょっとして?’と思われた。
というのもタイムアウトは3回残っていたし、30秒あればFGのレンジ
までは運べると思われた。
しかし最後はNYのDFラインのプレッシャーが凄まじく、乾坤一擲の
パスも失敗して万事休すとなった。
やはりパーフェクトシーズンというのは、難しい。
そして‘アメフトの基本はライン戦’というのを痛感した。
レギュラーシーズンからニューイングランドの強さは際立って
いたが、面白いのが好調な時は弱点が目立たないという事。
確かにTブレイディとRモスのホットラインをはじめとしたオフェンスの
得点力は目覚しいものがあったが、サポートするOFラインも弱くは
ない。
ところがNYのDFラインは、更に上を行ったのだ。
解説の河口正史ではないが、やはり戦力が均衡しているNFLでは
パーフェクトシーズンというのは、あってはならないのかもしれない。
そして結果的にニューイングランドは、今年もマニング兄弟から
苦杯を舐める事になったのだ。これも何かの因縁だろうか?