白井、初の五輪代表=田中佑、山室もリオへ―体操全日本種目別
先週末行われた体操のリオ五輪への出場権を賭けた全日本種目別
選手権で男子では白井健三・田中佑典に山室光史の3人が、既に代
表を決めていた内村航平と加藤凌平に続いて選出された。
リオからは体操の団体戦の登録が これまでの6人から5人となり
決勝はそれぞれの種目で3人づつが出場し、そのまま得点が反映さ
れるというルールになっているのでオールラウンダーの内村と加藤
に各種目のスペシャリストを組み合わせるという形になっている。
白井は脚力を使う床と跳馬の田中は平行棒と鉄棒のスペシャリス
ト的な位置付けなので、最後の1人はあん馬が得意な萱和磨や13世界
選手権の金メダリスト・亀山耕平か吊り輪を得意とする山室や神本
雄也らが候補に上がっていた。
情報によれば山室は吊り輪だけでなく跳馬も得意なオールラウン
ダー系なのに対して、神本は吊り輪と平行棒が得意ではあるがあん
馬が苦手で逆に萱はあん馬のスペシャリストというタイプだ。
最大のライバルである中国は吊り輪を得意としており、ここでの
差が開くと苦しくなるから あん馬で差を広げるのか吊り輪で差を
付けられないようにするのかという問題になっていたのだが首脳陣
は吊り輪で差を広げられないようにする方を選んだようだし山室と
いう事はロンドンでの雪辱の思いを買ったという事になるのだろう。
そういえば団体金を獲得した04アテネでも吊り輪が泣き所と言わ
れていたのだが、ここで吊り輪が得意な水鳥寿思が選出され欠点を
補って余りある演技を見せて金を獲得した原動力になっているので
今回も山室にそれを期待したい。