ミラーマンで試された‘夏休み特集’は

 ミラーマンは夏休みに入る直前の7月16日から8月20日までの6週にわたって
基本的に2話で1つのEPを終わらせるスタイルのストーリーが続き、特に7月
30日の34話からは‘夏休み特集番組’と銘打っての作品集だった。


 こういうのはウルトラでも見られなかった試みで、セオリーが確立されてない
実験色の強いミラーマンならではの企画になっている。


 特に34話は前記したようにインベーダーの罠にはまったミラーマンがインベー
ダーのアジト化した団地を破壊し始めてジャンボフェニックスの攻撃を受けて
倒れるという円谷作品では初の衝撃的な展開だった。


 そして後編にあたる35話は心肺停止状態に陥ったミラーマンに対し、ミラー
マンを誤解して攻撃してしまった藤本が主役のEPになっている。


 SGM隊員の中でも最も行動派だった藤本が主役というのは確かに悪くはない
のだが、心肺停止状態に陥ったミラーマンを育ての親である御手洗博士以下
SGMのメンバーが蘇生させるのかというテーマの方が盛り上がると思っていた。


 ところが心肺停止状態に陥ったと同時にミラーマンの死を悼むような嵐になる
のだが嵐が止んで雲間から一筋の光がミラーマンに射し込むと復活するという
のは‘?’である。


 これが当時OAされていたウルトラマンAなら8話の対ドラゴリー編でカラー
タイマーが止まって倒れたエースに対し太陽を覆っていた妖星ゴランを弾道
ミサイル・マリア2号が破壊して陽光が降り注ぎ復活するというのなら理由が
あるので理解できる。


 しかしミラーマンの場合は かすかに日が差したぐらいで心肺停止状態だった
のが復活するのか?と突っ込みたくなったし、36話&37話でも前編は辛うじて
ミラーマンと復活した3大怪獣との戦いがあったが後編は特殊カプセルに閉じ
込められて太陽に向けて飛んで行くミラーマンをアンドロザウルス親子が救出
してハレージャックの攻撃で瀕死の状態になったアンドロザウルスの親を
ミラーマンが地上でキャッチし前話で自らを倒したマヤザウルスをシルバー
クロスであっさり撃退して終わりと盛り上がった前編とは対照的にあっさりと終
わる傾向が強いのだ。


 それを考えると夏休み特集と称して前後編モノを2週連続OAするというのは
視聴者も大作慣れしてしまい今ひとつの結果になったのではと思う。

 その証拠にウルトラではミラーマンのような夏休み特番というは企画されて
ない。

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