火山が怪獣から日本を救う

 84ゴジラの結末はゴジラを人工噴火させた三原山に沈めるという
もので、ありとあらゆる武器が通用しないゴジラを倒すには最適な
方法だろう。

 ゴジラシリーズの中でもリアリズム溢れる84ゴジラだが、実は火山
噴火に巻き込まれて・・・というのは怪獣映画の王道だ。

 ご存知のように怪獣同士の対決がない単独怪獣モノの場合は人類
の手で怪獣を倒す形になるのだが、これが意外に難しく脚本家達も
アイデアに窮するだろう。

 54ゴジラは芹沢大介博士が作ったオキシジェンデストロイアで倒さ
れるのだが、それ以外はゴジラの逆襲のラストで氷河の人為的崩落
で生き埋めになるのを最後に84ゴジラまで人類がゴジラを封じ込
めるシーンはない。

 一方 他の怪獣映画ではモスラは倒せないで終わるのに対して
ラドンは阿蘇の人工噴火でマグマの噴出に巻き込まれ倒され、バラ
ンは強力な爆薬が仕込まれた照明弾を飲み込み内側から爆破され
倒される。

 他はフランケンシュタインは国内バージョンでは地割れに飲み込ま
れて行方不明になるし、サンダとガイラは突如として現れた海底火山
の噴火に巻き込まれる。

 また決戦南海の大怪獣に登場したガニメとカメーバは同じく火山の
噴火口に転落する。

 これらを考慮すると日本の怪獣映画では怪獣を人類が超兵器で
倒すより‘火山噴火に巻き込ませる’という方法が最もポピュラー
だったわけだ。

 日本は火山国で火山の噴火や それに伴う地震などで被害を受けて
いるのだが、怪獣映画では その火山の噴火で怪獣が倒されている
ので火山の噴火も功罪半ばという事になるだろうか。

 

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