量産が効かない巨大ヒーローだからこそ

 今から50年前の3月に怪奇大作戦が終了し71年4月に帰ってきた
ウルトラマンが作られるまで、円谷プロは新作の製作がなく冬の
時代を迎えたと言われていた。

 確かに当時は帯番組でウルトラマンやセブンの戦闘場面を編集
したウルトラファイトが賑わせていたぐらいで、後はウルトラマ
ンやセブンの再放送が夕方OAされていたわけだ。

 当時の満田かずほ氏をはじめ円谷のスタッフ達は‘ヒーローを作
れるのはセブンが最後’といった感を持っており、経営難から怪奇
大作戦まで所属していたスタッフ達のリストラで上原正三らも離れ
金城哲夫は沖縄に帰ってしまっていたのだから そういった感も分
からないでもない。

 さらに70年2月には御大である円谷英二が亡くなるなど、厳しい
状態に追い込まれていたようだが個人的にはウルトラ系の本などは
出回っていたのでウルトラが厳しいとは思ってなかった。

 私が小学校入学前後の69年~70年あたりは18:00前後からウル
トラQやウルトラマンにウルトラセブンが替わりばんこに再放送さ
れていた記憶があったし、小学館の学習雑誌も必ずウルトラマンや
セブンを扱っており意外なところで企画のみで終わった後のジャン
ボーグA=ジャンボ―Xやパイロットバージョンのミラーマンが掲載
されていたのを覚えている。

 確かに新作の作品は魅力的だがファンにとっては商業的に下手な
駄作を見させられる方が辛いものがあるし、それぐらいなら名作の
再放送を見た方がいいと思っているわけで円谷作品が毎年のように
新作を作る必要はないのではと思ったりする。
 
 名作というのは長持ちするという要素も大事なわけで、特に巨大
ヒーローは東映の等身大ヒーローのような量産が効かないのだから
そういった要素も考えて作って欲しいと思う。


 

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