ジャイアンツの使命

 先日もネタにしたのだが、今年はセ・パ両リーグのリーグ
優勝決定試合が地上波での放送がないという異常事態となった。
 ここで問題になるのが、TVを持っているジャイアンツの優勝
決定試合、それも5年ぶりの優勝にも拘わらずだ。
 実はジャイアンツは、マスコミを親会社に持っているだけに
勝つことだけでなくTV中継の視聴率を上げる事だ。
 TV中継の視聴率を上げるには、スター選手を多く抱える事が
必要になる。
 つまり勝利と人気の両方を求められるのだ。
  
 65年から73年まで9年連続で日本一になった、いわゆる9連覇
を達成した。
 この頃までジャイアンツは、どんな試合内容でも勝てばOKだっ
たのだ。
 ところが多くのジャイアンツファンは、勝つのが当たり前に
なっているので内容に拘りだした。
 つまりファンを楽しませながら勝つ事を求められ始めたのだ。
 その要求に応えようとしたのが、長嶋茂雄監督だ。
 
 長嶋監督は、特に第2期監督時代に9年間で3度の優勝(うち2度
の日本一)を達成している。
 復帰3年目の95年以降は豪華メンバーを率いても3年に1度の優勝
では’無能監督’というレッテルを貼られやすい。
 ただ個人技を全面に押し出したスタイルで戦えば戦うほど、勝
つ可能性は低くなる。まとまりが悪くなるのだ。
 それは04~05年に監督を務めた甲府の小天狗監督が清原やローズ
らを持て余し、チームをガタガタにしてしまった事を見れば分かる
だろう。
 ファンを魅了して勝つスタイルというのは、それだけリスクが
大きいし’あれだけのメンバーを揃えて勝つのが当たり前’と低い
評価をされるので割に合わないのだ。
 どうしても勝てないと、今度は勝つことのみを考えた効率的な
メンバーで戦おうとする。こうなると勝っても人気は上がらない。
 
 原が復帰した昨年の6月のメンバー
c実松 1B李 2B小坂 3B古城 SS二岡 LF木村拓 CF小関 RF亀井
ケガ人続出で、阿部や清水、高橋などが欠場したのを受けてのもの
だが、このメンバーを見て誰がチャンネルを合わせたいと思うだ
ろうか!
 二岡以外の生え抜きは亀井だけ、あとはトレード組。
 まるで多国籍軍だ。しかも守備固めと代走要員のようなメンバー
では華も何もあったものではない!
 これでは視聴率など上がるワケがないだろう。

 幸い今年に限っては、小笠原や谷など移籍組でも前チームでは
主力だったメンバーだからそれなりに華はある。
 だが肝心の生え抜きのクリーンアップ要員がいないのだ。
 今回の高校生ドラフトを見ても豪腕の佐藤由を獲得に行って外し
俊足好打型の藤村を獲得している。
 藤村がいい選手なのは間違いないが、中田翔のような名のある
将来クリーンアップを打てる高校生を取っておかないと、勝つけど
視聴率は上がらずTV中継が減っていく現状は変わらないだろう。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
結局先の (屯田兵)
2007-10-07 20:20:56
ハンカチ王子になるんだな、まーくんやダル取ってたらどうなったと思います



辻内の故障も痛い



150㌔投げられる?

あと 繋ぎでボンズとか赤い靴下のオルチスとか(本人日本希望してなかったけ)昔いたホージーサンみたいなマスコミも扱い方してくれないか?
 
 
 
ハンカチ王子は (こーじ)
2007-10-08 10:38:31
>屯田兵様
 ハンカチ王子は、荒木大輔とどっこいどっこいではないでしょうか。
 あまり多くを期待はできないと思います。
 
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