伊藤雅雪2度目の防衛に失敗

伊藤雅雪、無念の王座陥落 判定で敗れ2度目の防衛ならず

 日本時間の昨日昼過ぎにフロリダ州キシミーで行われたWBO:
Sフェザー級タイトルマッチで王者の伊藤雅雪は9位のジャメル・
ヘリングに0-3の判定負けし、昨年7月に奪取したタイトルの2度
目の防衛に失敗した。

 試合は懐の深いサウスポー・ヘリングが得意とする距離での流れ
に終始し、ジャブの打ち合いで後手を踏み時折いきなり出す右スト
レートをヒットさせるものの手数で圧倒されてポイントをピックア
ップされ終盤は接近戦に活路を見出そうとするがクリンチなどで巧
くごまかされる形で逃げ切られた。

 試合前の予想では昨年ホープといわれたクリストファー・ディア
ス相手にダウンを奪うなど打ち勝ってタイトルを奪取すると、12月
には指名挑戦者に完勝して初防衛に成功し最近トップランク社との
契約を済ませたばかり。

 挑戦者のヘリングは元五輪代表という豊富なアマキャリアを持つ
というのが最大の売りだったが、大した強打があるわけでもなく勢
いのある伊藤有利というのが大方の予想だった。

 とはいえ伊藤もサウスポーの内藤律樹に判定負けしているように
長身サウスポーに対しての相性の悪さを懸念していたのが、見事に
的中してしまった形だ。

 挑戦者のヘリングは決して派手さはないものの‘負けない’スタイ
ルに徹してきた感じで、伊藤自身‘もう少し打ち合ってくると思っ
ていたが’と語ったようにポイントのピックアップに徹したという
形でタイトル奪取に成功した。

 正直言ってこういったスタイルの挑戦者は日本では呼ばれない
典型的なスタイルで、トップランク社と契約したからこその相手
だったのかもしれない。

 ただし伊藤もトップランク社と3年契約を結んでいるし、28歳と
まだまだ若いのでここからキャリアを積んで行って欲しいと思う。

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