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マラソンからトラック競技になった感が強いボクシング世界戦

 先日82年11月13日にラスベガスで行われたWBAライト級タイト
ルマッチのレイ・マンシーニVS金得九戦でKO負けした金が、試合
後意識を失い亡くなった事故のおかげで世界戦が15Rから12Rに
なったという記事を上げたが最初はWBCから始まり88年頃には
全て12R制になってからでも30年近くなる。

 当初は‘13R以降こそが本当の世界戦なのに’と否定的な意見が多
くを占めたもので、初めて見た時などは妙に物足りなさを感じた
わけだ。

 ところが12R制が定着した現在‘15Rに戻せ’という声を耳にしな
いのは、どうしてだろうか?と思ったりする。

 というのも15R分のエネルギーを12R分に圧縮している感が強い
ので、今さら15Rマッチを見たいとは思わなくなっているのだ。

 今は動画サイトがあるので昭和時代の世界戦を見る機会がある
のだが、正直言って動きが冗長な感じで特に最初の5Rぐらいまで
様子見的な展開が多いのに気付く。

 つまり前半は基本的に偵察戦の感が強く、いわゆる昔の10ー10
ラウンドが延々と続く感じになっており12R制になってから見られ
る1Rから打ち合う展開はほとんどお目にかからない。

 ちょうどマラソンが20世紀まではスローペースで入り徐々にペー
スを上げて行くスタイルから、今では最初からトラックレースの如
くペースを上げ下げしながら走るので以前に比べてマラソンの消耗
度がかなり上がっている感が強いのだ。

 ボクシングも然りで12R制になってからトラックレース的になっ
た感じになっており、それを考えるとボクサーの負担も却って増し
ている感が強いので3R短縮されたからといって消耗率が低くなった
とは言えないと思う。

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