ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
野球がレベルアップすると見られなくなるもの
今年のパ・リーグMVPはバファローズの金子千尋で26試合に
登板し16勝5敗で最多勝だけでなく、防御率も1,98の1位となり
当然ながら沢村賞まで獲得しているから当然だろう。
今年のバファローズは糸井統が首位打者でペーニャも記録的には
2位のホームランを放っている事から、彼らの活躍が2位に躍進の
原動力となっている。
ただ残念ながら80勝し優勝したホークスよりも2勝上回りながら、
勝率で優勝を逃しているのだから何とも皮肉な話である。
以前も記したようにレベルが上がってくるとチーム競技の場合は
優れた‘個'に頼って戦うよりもレベルの高い者を揃えた方が確率は
高く、実際90年代後半に全盛だったNYヤンキースなどが典型的な
チームだった。
日本では巨人の星の星飛雄馬と花形満のように投手と打者が宿敵
として火花を散らしていくストーリーが受けたように、昭和のプロ
野球でも村山実-長嶋茂雄・江夏豊-王貞治・江川卓-掛布雅之の
ような投打の柱同士の対決が彩っており平成の野茂英雄or伊良部
秀輝-清原和博まで受け継がれてきた。
ところが最近のプロ野球には そういう‘宿命の対決'的な彩りは
薄れていて、特にプロ野球のOBやオールドファンを中心に それを
嘆く者達が多い。
戦争の仕方を見ても古くは1人づつが名乗りを挙げて一騎打ちを
挑んでいたのが主流だったのが織田信長の時代には集団戦が主流に
切り替わっており、これは鉄砲の伝来と有効活用などが理由として
挙げられるが最早この時代に一騎打ちでは勝てなくなっていたのだ。
また近代戦でも戦艦同士による艦隊決戦から艦載機による航空戦
が主流になっており、切り替えに失敗した国は敗れるという結末を
迎えている。
つまりチームの柱である互いのエースと4番が一騎打ちの如く火花
を散らして戦うというスタイルでは勝てなくなっているのが現状で、
日本のプロ野球のレベルが上がった証拠だと思えばいい。
とりあえず日本には12球団あるので1つか2つぐらいはチームの
柱を決め彼らの活躍をフォローするスタイルで戦うチームがあっても
いいかなとは考えるのだが、昨年のスワローズのように最多勝とホー
ムラン王を抱えながら最下位というリスクが高い事だけは間違いない
だろう。
マスコミも そういうスタイルを期待するなら結果が伴わなくても
批判はしない事だろう。
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どうしてもマンガの場合はエースと4番の対決というのが最も分かりやすいですからね。
つまり初心者向けというヤツですが、そこで止まっていたら日本野球のレベルは停滞します。
だから今後はエース対4番という図式はフィクションの中が中心になるのではないでしょうか。