15日にOAされた84ゴジラを長男と一緒に見ていたのだが、その
直後にHDDに収録していたゴジラvsビオランテの冒頭部分を見せた。
ゴジラvsビオランテは84ゴジラの完全な続編という形で制作され
ているのでOPで84ゴジラのシーンが ふんだんに出てくるのだが、
BGMが伊福部昭の‘ゴジラの脅威’になっているので全く雰囲気が
違うのだ。
前作の完全な続編の場合はゴジラvsビオランテのようにOPで
前作のハイライトシーンをバックにスタッフや出演者達をクレジッ
トするのだが、この手法を怪獣映画で最初に使われたのはメカゴジ
ラの逆襲ではないかと思う。
メカゴジラの逆襲のOPは先述したように前作のハイライトシー
ンが流れるため長いし、ゴジラとタッグを組んで戦っていたはずの
キングシーサーは存在感がなかったため完全に無視され登場しない。
ただメカゴジラの逆襲のBGMが伊福部昭なのに対し前作のゴジラ
対メカゴジラのBGMは佐藤勝だから違いが分かるのだ。
佐藤勝は日本海大海戦や水滸伝などスペクタクル大作のBGMを
担当し軽快な冒険活劇を得意としており、南海の大決闘やゴジラの
息子など福田純作品でゴジラシリーズも担当している。
個人的な好みによるかもしれないがメカゴジラの逆襲のOPで
伊福部昭のBGMをバックにゴジラとメカゴジラの戦いが流れた
時には子供心に‘こっちの方がシックリくる’と思っていた。
84ゴジラの制作が決まった時に伊福部昭が体調を崩していた
事から小六禮次郎がBGM担当になり、氏によるゴジラのテーマ
や自衛隊マーチは予想以上によかったので安心してはいた。
ところがゴジラvsビオランテのOPを見ると‘やはりゴジラの
重厚感には伊福部昭のテーマの方がしっくり来る'と思ってしまう
のである。