広陵、接戦を制し八戸学院に勝利 エース河野、最速150キロで3安打8K完封
大会4日目の注目カードは第2試合の広陵-八戸学院光星。
中国大会と東北大会の優勝校同士という大会屈指の好カードの
1つで共に強打を誇るだけでなく広陵・河野、光星・後藤とも好
投手なので3点を境にした勝負になるのでは。
第1試合は九州王者で明治神宮大会ベスト4の筑陽学園と京都
大会優勝の福知山成美の対戦で、1枚エースの福知山・小橋と複数
投手制を敷く筑陽と対照的だから筑陽の継投のタイミングがカギ
を握るか。
第3試合は東海地区を制した東邦と21世紀枠の富岡西の対戦で
巧打者が揃う富岡打線が、東邦の石川をどこまで打ち崩せるかにな
るだろう。
第1試合:筑陽学園 3-2 福知山成美
2回表に1アウト1・3塁のピンチを併殺で凌いだ筑陽は、その
裏に1アウトから5番以下の3連打で先制するが8番が歩い満塁で
追加点が取れずに1点止まり。
すると福知山は4回に3番がヒットで出塁し2アウト後6番&7番
の長短打で逆転するのだが、その裏に筑陽も1アウトから8番が四球
で出塁し盗塁とバントで3塁に進み1番が歩いた後に2番のタイムリ
ーですかさず追い付く。
5回以降は筑陽が押し気味で試合を進め7回に2アウトから4番が
歩いて暴投で2塁に進み、5番のセンターオーバーの2ベースで勝ち
越し逃げ切った。
ヒット数は8本と9本で互角だったが四死球は筑陽が5なのに対し
福知山は0とコントロールの差が出た形だし3番が3安打と7番が2
安打の福知山に対し、2安打以上放ったのが5番・6番・7番と並んで
いた筑陽の間に打線のつながりという意味で明暗が分かれた形だ。
第2試合:広陵 2-0 八戸学院光星
2回に広陵は4番&5番の連打と6番の四球でノーアウト満塁と
するが後藤が踏ん張って得点を与えず、3回と4回も四球でランナ
ーを出しながらも0に抑える。
試合が動いたのは5回で7番が2ベースで出塁しバントで3塁に
進むと9番のタイムリーで先制し、盗塁で2塁に進むと2アウト後2
番の2塁への内野安打で2点目を挙げる。
河野の前に6回まで1安打に抑えられていた光星は7回に1アウト
から4番がヒットで出塁し6番も死球で2アウト1・2塁、8回には
四球と相手エラーで1アウト1・2塁のチャンスを作るものの後続を絶
たれ広陵が逃げ切った。
共に強打を誇るので3点を境にした攻防と思っていたら、両投手の
できがよく0-0のイニングが続いたわけで2点が入った事から活発な
流れになると思ったものの点が入らなかった。
光星に得点の匂いがしたのは8回の1アウト1・2塁で2番&3番を
迎えた場面ぐらいだから、河野の前にノーチャンスだった形だ。
第3試合:富岡西 1-3 東邦
3回に東邦はヒットとボークに内野安打で1アウト1・3塁から3番
の犠牲フライで先制すると、4回に1アウト満塁のチャンスを潰した富
岡は6回に1アウトから4番が死球で出塁し5番のヒットで1・3塁と
し2アウト後7番が1塁線を破り1-1の同点。
追い付かれた東邦は7回に先頭の8番が三振振り逃げで出塁するとバ
ントで2塁に進み、暴投を絡めて1番と3番のタイムリーで2点を勝ち
越し3-1で逃げ切った。
富岡の健闘が光った一戦だが惜しむなくは先制された直後の4回に四
球と2安打で1アウト満塁と攻め立てながら、7番&8番が倒れて無得点
だった場面で ここで追い付いていれば更にペースを握れたのではないか
と思われる。