沢村賞選考委員の時計は止まっている


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp0-221025-202210240000948

 昨日プロ野球沢村賞の選考委員会が行われ、バファローズの山本
由伸が17年と18年のジャイアンツ菅野智之以来の2年連続受賞とな
った。

 確かに山本のピッチングは素晴らしく、球界を代表するエースと
いう感じだが問題なのは選考委員達のコメント。

 特に佐々木朗希に対する‘もっと投げるべき’という苦言をしてい
るのを聞いていると、あまりにも自分達の経験則が基準になってお
り首をかしげてしまう。

 以前から語っているように選考委員達の顔ぶれを見ると昭和の時
代に活躍した投手達で、ほぼ昭和の投手達の感覚で語るのは時期的
に日本シリーズの合間という事もあり秋の風物詩となっている。

 昭和の時代は江川卓のピッチングに代表されるように立ち上がり
ゆったりスタートし徐々にピッチを上げて行き、最後は剛速球を投
げてゲームセットを迎えるというのが主流だった。

 しかもクリーンアップ以外の打者は1球でも多く投げさせるべく、
2ストライクまでは打たないのがセオリーだから逆に言えばクリーン
アップ以外追い込むまで楽ができたわけである。

 ところが今は立ち上がりから打順に関係なくしっかり振って行く
のが主流だから江川の頃のように立ち上がり、ゆったり入ると打ち
込まれる事になりかねないから立ち上がりから飛ばさざるを得ない。

 つまり先発投手は昭和の時代は昔のマラソンだったのが、今やト
ラックレースのようなペースの上げ下げをしながら1万mを4本走る
感覚になっている。

 だから立ち上がりから目標イニングに向けてハイペースで投げる
のが主流になっており、それを過ぎると厳しい状態になるわけで完
投など望むべくもないしブルペン陣の活躍の場を奪う事にもなりか
ねない。

 沢村賞選考委員達が完投数が少ないと批判するのはボクシングの
世界戦が12Rマッチになったにも拘わらず、終盤ペースダウンする
選手を‘昔は15Rマッチを3カ月に1試合はやっていたんだぞ’と批判
するようなものではないか。

 それを考えると沢村賞選考委員の面々の時計は止まっているの
ではないかと思うし、彼らが監督&コーチとしてパッとしなかっ
たのが分かるような気がする。

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