今さら選手の高齢化を日本の敗退原因にするマスコミ

イラクとの激戦を制したUAEがアジア3位に(フットボールチャンネル) - goo ニュース

　サッカーアジア杯は今日3位決定戦が行われベスト8で日本と引き
分けPK勝ちしたUAEが退場者を出したイラクに3－2で逆転勝ちし、
96年に自国開催大会で2位に入って以来の3位になった。

　3位決定戦を見ていて日本代表が この2カ国に勝てないとは思え
ないので、ベスト8敗退というのは残念だし腹が立つのはここに
来て敗退の理由を代表メンバーの高齢化を上げるメディアが目立
つ事だ。
　
　ただでさえ大会前からスペインリーグ監督時代の八百長疑惑に揺
れたハビエル・アギーレ監督に対する風当たりが強かったのだが、
今回のベスト8敗退という結果で主力メンバーの高齢化を監督の責
任とする報道が出たのは噴飯ものである。

　今大会は連覇を目指していたという事からか昨年のブラジルW杯の
メンバーを主力として選出したようだが、3年後に今回のメンバーで
臨むのは現実的に無理があるのは事実でメディアも‘若手が伸びてな
い’と危機感を煽っている。

　そのメディアが10月に行なわれたブラジルとの親善試合で本田圭佑
ら主力メンバーを起用せずに完敗した試合では‘なぜ主力選手を起用
しない'的な非難をしていたのを忘れてはいけない。

　アギーレ監督に課された使命はW杯予選の突破だけでなくメンバ
ーの新旧交代を完了させる事だったので、実際に就任してから新たな
選手達を招集し起用してきたのだが ここでマスコミは当初勝てなか
った事もあり‘○戦未勝利'と煽り立て、特に10月のブラジル相手の
親善試合で本田らを先発させずに完敗すると非難はピークに達した。

　そのせいか11月に入るとブラジル組を呼び戻して勝ちに拘るように
なり、マスコミも‘アジア杯で勝つためにはブラジル組中心で’と
いった論調が主流になっていたのだから主力選手の高齢化という
要素は織り込み済みで臨んだ大会だったわけだ。

　にも拘らずベスト8で敗退すると他国の若手選手が伸びているのを
引き合いに出し‘なぜ若手を使わなかった’と非難するのは筋違いで
節操の無い話である。

　アギーレ体制にビジョンが見えないと10月発売のNumberの中で
一部のサッカーライターや代表OBが批判していたが、むしろ根拠
なき批判という形でファンをミスリードしている感が拭えない。