才能を錆びつかせるもの

 先日亡くなったボクシング日本Jウエルター級&ウエルター級王
者の亀田昭雄についてアップしたのだが、180cmというサウスポ
ーで強打を誇るという才能の塊のような選手が対戦相手の質の低
下などからモチベーションを下げさせ才能を錆びつかせた感が強
く最近でも内山高志などにもそれが見える。

 内山の場合はWBA;Sフェザー級タイトルを奪取し11度の防衛
に成功しているので亀田昭雄とは違いそうだが、より高いレベル
の相手との対戦を望みながら会長やTV局に後援会などから邪魔
される形になっていた。

 つまりミゲル・アンヘル・ガルシアやローマン・マルチネス、
ニコラス・ウォータースらとの対戦が消滅したわけである。

 本来なら後援者達は前座の頃からサポートしてくれるありがた
い存在だし、TV局も放映権料がジムなどにも収入源となっている
ので否定する必要はない。

 ただし内山の場合TV東京の大晦日工業の目玉だった事から結果
的に試合をする時期が制限される形になり、後援者にチケットが
行きわたらないので海外での試合には消極的になるのは本末転倒
である。

 先日WBOミニマム級王者の谷口将隆は挑戦者の石澤開がウエイ
トオーバーの失態を犯し対戦に難色を示したにも拘わらず、会長
は‘後援者の事を考えろ’的な理由付けで説得したため試合をせざる
を得なかったのだが強打の挑戦者がウエイトオーバーしているの
だから本来なら自分の選手が酷い目に遭うリスクより後援者達を
重視したのも同じ会長である。

 この会長は今やほとんど価値がなくなっている、具志堅用高の
防衛記録更新を内山高志の目標として語っていたが時代錯誤もい
いところ。

 3度目の防錆戦で左手一本で棄権に追い込んだ三浦隆司が2年
後にWBC王者になると、メキシコやラスベガスに乗り込んで強
敵と対戦するのを見て内山は何を思ったのだろうか?

 つまりTV局や後援会などは必要不可欠だが、コレらに頼り過
ぎると選手のモチベーションを下げて錆びつかせるというリス
クもある事をジムの会長らは心がける必要があると思う。

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