オオタカは、すっかり都市公園の鳥になってしまった感がある。 ブログ等の写真を見ると、ヒマラヤスギにとまるオオタカであふれている。 だが、ヒマラヤスギのオオタカ? どうもピンと来ない。 日本の鳥の気がしない。
私は2007年ごろから、保護団体に協力して、オオタカ調査のボランティアを行ってきた。これまで、少なくとも15~6か所の営巣地を訪れ観察を行ってきた。(里山オオタカ物語に記載)
そのほとんどは里山環境の杉林であった。 炭焼き窯があり、集落の人たちのほとんどがオオタカが棲んでいることを知っており、身近な自然の生き物としてオオタカを気にかけ、見守っている。そんな場所である。
ある場所では、炭焼きの煙が抱卵中の営巣木に流れ、オオタカは大丈夫だろうかなどと心配する人もいた。 オオタカは全く気にせず、毎年子育てを行っていた。
このように、オオタカは日本の里山を象徴する鳥、杉林に棲む鳥だと思っていた。
だが、近年都市部の公園に現れだし、公園のハトやムクドリを捕食し、ヒマラヤスギで営巣するものが現れ、定着しだしたようにみえる。 そして多くの場所に拡散しだしたように見える。
多くの里山環境が消失していく中、この様に都市公園に定着・拡散するのか、今後の見ていく必要があると思う。
私には、やはりヒマラヤスギよりも、日本の杉林が似合う鳥の様に見えるのである・・・・。
杉林のオオタカ。
林で育つ子供ら。