2012年3月22日18時9分
西アフリカ・マリの首都バマコで軍部隊がクーデターを起こした。AFP通信などによると、部隊は22日、国家権力を握り、憲法を停止したと国営テレビで 表明した。国境を封鎖し、国民に無期限の外出禁止令を出す一方、新たな大統領が民主的に選ばれて国の調和が戻れば、権力を移譲するとしている。
反乱軍はクーデターの理由として、北部での遊牧民トゥアレグ族の反政府勢力との戦闘が泥沼化していることを挙げ、政権を「無能」と断じた。前日に大統領府を武力で制圧し、外相や内相など複数の閣僚を拘束。トゥーレ大統領は銃撃戦が始まってから脱出したとみられる。
2012年4月2日11時29分
西アフリカ・マリでトゥアレグ族の反政府勢力が1日、世界遺産の都市トンブクトゥを制圧し、北部の主要都市をすべて掌握した。
マリでは、軍の一部が3月22日、反政府勢力と戦う武器が不足していることなどを理由にクーデターを起こした。首都バマコで大統領府などを占拠した上 で、憲法を停止して国家権力を握った。しかし、反政府勢力がこの機に乗じて、北部の主要都市に相次いで侵攻。クーデターから1週間余りで国の半分が反政府 勢力の影響下に入った。
- 2012年4月5日11時13分
クーデターを機に混乱が続く西アフリカのマリをめぐり、国連安全保障理事会は4日、クーデターを起こした軍関係者を強く非難する議長声明を出した。反政府勢力が拘束する政府関係者の安全と即時釈放を要求。文民政府の早期回復を求めている。
マリではクーデターに乗じて、北部独立を求めるトゥアレグ族の反政府勢力が北部の都市に侵攻、戦闘が続いている。声明は「反政府勢力による攻撃継続、略 奪、領土占領を強く非難する」とし、戦闘の即時停止を要求。同地域に「アルカイダ系のテロ組織が存在することに驚いている」とし、治安状況のさらなる不安 定化への懸念を示した。(ニューヨーク=春日芳晃)
2012年3月23日(金)12:46
政情不安が長年叫ばれ続け、そのエリアの大多数が世界最貧民国に数えられる場所、西アフリカ。
中でも民主的な政治体制が敷かれていると言われていたマリ共和国において、つい先日、クーデターが起こった。
一部ニュースで報じられてはいるものの、その現場に住むモノとして今回のクーデターの経緯とその背後に潜むもの、マリだけではなく西アフリカの将来について思うことをつらつらと書いてみようと思う。
概況
21日昼に北部地域の戦闘に関してデモが発生。
その集団が防衛大臣の対応に不服としてマリ国営放送局を占拠し、同日夜、関連勢力が大統領府を襲撃、大統領近衛兵との戦闘の末、22未明には大統領府の占領が完了し、クーデターが一応成功した、とのことのようです。
流れを見ていると突発的な行動のようにも見れますが、連動する形でガオ(北部地域の戦略拠点)の軍長官が追われていて、事前準備の有無や反抗勢力(クーデター側)の様子がまだ見えてきていません。
しかし彼らはTVでの声明発表の様子を見る限りまだ若く、一部ニュースでも青年将校とも称されています。軍幹部の腐敗に対する不満、というものもかなり高かったようです。
なぜ今か、というのは北部の戦争の緊張状態が極限に達した、というのが一つの答えだと思います。
そして、4月末の大統領選挙前に、民主的な選挙の実現を狙った、という可能性も捨て切れません。
ちなみにこの週末はムサトラオレ軍事政権(過去のクーデター政権)が倒れた日のようで、その辺も若干の関連があるのかもしれません。
そしてもう一つは突発的な、衝動的な行動。やはりこの可能性も捨て切れません。
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原因と経緯
- 対トゥアレグ戦争における戦備の拡大を要求した軍部が、防衛大臣と話し合いを持つ。(21日昼)
- 話し合いが物別れに終わり、エスカレートした青年将校が大臣に石を投げつけるなどデモを開始、空に向けて空砲を撃つ。(21日午後)
- 国営放送を占拠(21日夕方)し、夜間に丘の上にある大統領府に向けて進軍。(同夜)大統領側近の兵と銃撃戦に。ルートにある市街地でも銃撃戦が散発的に起こる。大統領は安全な場所に逃げたとされる。
- 前夜から国営テレビ局を占拠していた、CNRDR(政府とデモクラシー復興のための国家委員会)と名乗る一群の武装兵士が画面上に現れ、スポークスマンの AmadouKonare中尉と名乗る人物が、戒厳令と憲法及び法律一時停止を発令しました。北部の問題を解決できないATT大統領率いる現体制を終焉さ せることを目的として挙げ、平和の回復まで政府軍の全ての部隊の協力の下、臨時政府を設置すると述べている。(22日未明)
- CNRDRがTVで繰り返し行なっている主張は
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この状況に乗じて強盗・略奪行為に走らず、自宅待機するようよう国民へ注意喚起
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未だCNRDRに合流していない部隊への早期合流の呼びかけ
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新政府の民主設置迄の期間、従来の行政機関が業務を継続して行うことを指示
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行政機関の業務再開は3月27日(火)7h30からとし、特別な理由の無い欠勤はボイコットと見なす。
- フランス、EU、アフリカ連合は、今回のクーデターを糾弾、民主体制の早期復旧と、4月29日に予定されていた大統領選挙の早期実施を呼び掛けている。
【過去記事】 保守記事.16 海外も見てみよう
保守.16-2 海外も見てみよう
保守.16-3 日本のニュースには、あまりとりあげられませんね
保守記事.16-4 日本でも、とりあげてね
保守記事.16-5 解決には。。。。
保守記事.16-6 誰でもいいから、トメテー!!
保守記事.16-7 誰かタスケテクダサイ!
保守記事.16-8 どうにかなりませんか?
保守記事.16-9 海外に目を向けている国
保守記事.16-10 海外にも目を向けよう
保守記事.16-11 海外にも目を向けよう
保守記事.16-12 海外にも目を向けよう
保守記事.16-13 解決になるの?
保守記事.16-14 解決する?
保守記事.16-15 解決につながれば。。。。。。
保守記事.16-16 遅すぎる気もするが
保守記事.16-17 だ・か・ら!海外をよく見ろ!
保守記事.16-18 これで尾張ではないだろう
保守記事.16-19 未だ戦火の中
保守記事.16-23 未だ戦火の中
保守記事.16-24 まだ、終わってない
保守記事.16-25 飛び火
保守記事.16-29 サミットがあったので、やっと動いたね。。。。
保守記事.16-31 ほんとうに、ただの事故?
保守記事.16-33 国際社会が動いた、のか?
保守記事.16-34 独立で終わり ではない
保守記事.16-9-2 海外に目を向けている国
保守記事.16-9-3 海外に目を向けている国
保守記事.16-9-4 発言できる国、発言しない国