今朝方「津波注意報」が解除になったので潜って来ました。
地震や余震、津波に際して起こる引き潮や反射流の影響と思われる地形や底質に変化があり一見して被害の少なかったと思っていた静岡でも、こんなに影響があったんだと思い知りました。大きな台風でも直撃したかのような、砂地の斜面の崩れ方と飛散の状況が見られました。
驚いた事に、水深22mの泥底に砂紋(泥紋)が出来ていて、その筋状の斑紋は海岸線と垂直に刻まれていました。これが意味する事は、津波によって外海方向から断続的な波浪があったか、激しい引き潮によって刻まれたかと推測されます。底質が粘土状に変化している事を勘案すると、おそらく引き潮によるもので、その流速はかなり早い事が考えられます。あるいは、両方の要因が同時多発的に起こった可能性も考えられます。
あれほど遠くで発生した地震が、こんなにも身近な自然環境にまで影響を与える、天変地異の脅威をまざまざと感じたダイビングでした。
これにより、共生ハゼ系、アカタチ系、様々な泥系のアイドルは、暫くはお預けですね。サビハゼは元気に産卵していましたよ。生き物は強いなぁ~!!
人間も負けてはいられませんね。
最後に、被災された方々に対してお見舞いを申し上げ、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
以上、三保からのリポートでした。