UNDERWATER

水面下で秘密裏に行われる話題をチョイス!

ライフサイクルと環境

2015-03-08 07:49:53 | 水の中
イースタンモルウォングを見せていただいた「ソノアロック」というポイントは、非常に興味深い環境にあります。環境の説明をすると長くなりますので、結果からの考察から面白いのだろうと感じて下さい。



前回のニューカレドニア訪問でも取り上げたケントロピーゲのハイブリッドです。多分、同じ個体だと推察されますが、ちょっと渋めにミックスされています。



驚いたことに、一緒に泳いでいた個体もハイブリッドでした。

交雑の確率に関しては、いろいろなファクターが絡むので、ここでは触れないことにして、一般的にハイブリッドを目にしない理由の一つに、自然界において生存の可能性が低くなることが挙げられます。

ここには、同じ混じり方をした個体が3匹もいるそうです。

分母の数から考えると、もの凄い確率で生存していることになります。

ヌメア周辺のポイントでは、生息数の少ないイースタンモルウォングが居たり、このような交雑種が見られることを考えると、この場所は生物の生息や存命において、特別な「何か」があるような気がします。

幸いにして、最終日はダイビングができなかったため、SUPやスキンダイビングをして、周辺環境やスクーバでは気がつき難い俯瞰的な状況把握をしてみました。

あの場所は、ダイバーにとっても「楽園」のようなポイントですが、きっと生物にとってもパラダイスなのだと思います。

イースタンモルウォング

2015-03-07 08:30:01 | 水の中
今回のニューカレドニアで遭遇した(ガイドしていただいた)生物で、地味に嬉しかったのが、この魚です。前回、見逃したか、撮り切れなかった種で、心残りだったので、昆虫採取的画像コンプリートの欲求を満たしてくれました。
タカノハダイに似ているので、比較的「下魚」の扱いを受けていますが、このフォルムは他の種には無い洗練さを感じます。
ソノアロックには、魚タクの心を満たすワクワクと創造性が混在しています。

美しさの声に耳をかたむけに

2015-03-04 20:04:10 | Weblog
暫くぶりにブログります。

東海大学海洋学部 海洋フロンティア教育センター 海洋スポーツ総合特定プログラムの授業(長くてスミマせん)「海外海洋スポーツ実習および演習」で、ニューカレドニアに行っていました。
前半の実習では、ノンダイバーを対象とした「体験ダイビング」プログラムを担当していたので、その受講者のケアーに勤しんでおりました。
後半から演習が始まり、いよいよ自分の得意分野の本領発揮です。本領は発揮して当然ですが、写真に関しては...あまり本気にならないように抑えておりましたが、FAUSSE PASSE D'UITOEに行くからマクロのカメラどぉですか?と聞かれ、封印していたマクロ魂に火がツキ!現場で10分ほど「本気」になりました。(笑)
水深26mの10m四方の狭いエリアに3つのハレムがあり、一番大きなハレムを狙いました。
1年ぶりにベントラリスの色とフォルムに魅了され、美の挑戦を受けました。品良くまとめるまではいきませんでしたが、最大限の礼は尽くしてきました。
このポイントは、ヌメアから最も遠い場所に位置する為、海況に恵まれなければ、選択されることはありません。
行けたことと、同じ場所に、あの美しい魚が群れていた事に感謝しました。