

部屋の状態を確認しながらゆっくりと
玄関へ向かう透明・・・

と、その瞬間

「ぽかっ

透明「あうっ


頭に強い衝撃

突然身体から幽体が離脱する




透明「つぅ~~~


目の前には、倒れている自分と目映い光に
包まれた誰かが立っている

透明「


??「よう


ことしてるな~

透明「せ、先生

目の前にいたのは、亡くなったはずの師匠

いつも師匠と会いたくて呼びかけても
答えてくれない師匠が目の前に・・・。
これって、夢

何度も何度も瞬きをしながら確認する

師匠「なんだ


まあ、幽霊だけどな


と、得意のブラックジョークをかます師匠

このジョークセンスの無さは間違いない


透明「先生

師匠「あっ

ことで、確認したろう


透明「そ、そんなことは・・・・・・

はい


師匠「あはははははっ


よくわかってるじゃんか~


豪快な笑い方・・・・子供みたいな笑顔

そして、言葉から感じられる懐の深さ

間違いなく私が人生をかけて目指していた
師匠がそこにいた・・・・。
透明「あ、あれっ・・・

突然、本体から涙がこぼれる・・・。
辛いとき、苦しいとき、師匠に会いたくて
師匠に問いかけて・・・。
それでも会いには来てくれず答えてもくれない
師匠に恨みごとを言ったこともある

でも、それはきっと、師匠が私達のことを信じて
私達なら乗り越えられると信頼してくれている
からこそ、手を貸さず見守ってくれていると
信じられた

そして、今、それが真実だったと師匠が
教えてくれた気がする・・・。
「ぽん



師匠は私の頭に手を置き、優しく微笑んで
くれている・・・。
透明「す、すみません


私はそんなにまずい状況ですか


師匠「う~ん


透明「すみません

師匠「何だ透明~


もっと、あつ~い再会劇を期待したのに
謝ってばかりだぞ~

透明「だ、だって


師匠「くすっ


言葉も無い・・・

師匠「さてと、それじゃ~始めようか

師匠との治療が始まる・・・。
続く・・・。
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