

透明「灘さん

灘「は、はい

透明「つかぬ事お聞きするんだけど・・・。
今のお店に入って何か困ったこと
とか無い

灘「えっ



・・・あると言えば、あります

透明「どんなこと

灘「最近、料理の腕が落ちた気がして・・・。
味覚がちゃんとしてないというか、
スランプというか・・・。」
透明「なるほど

少し気になることがあるから、
灘さんのこと少し視せてもらっても
良いかな

灘「えっ


私は、灘さんの木人図にアクセスする

彼女の近況、スランプ、想い・・・。
全ての情報を捉えてひとつの可能性を
導き出します

透明「・・・・・なるほど

そういうことか・・・・。」
灘「


透明「うん


灘「えっ

灘さん


ちょっと、耐えてね

透明「ちょっと聞きたいんだけど、
最近、お客さんに嫌なことされなかった

灘「あっ


料理に対して凄く厳しい意見を頂きました

透明「その後も、そのお客さんに色々言われてるよね

だから頑張り屋さんの灘さんは、
色々試行錯誤して努力している

灘「は、はい

透明「でも、満足のゆく味にならなくて悩んでいる

灘「


透明「自分は、料理人に向いてないんじゃないか

このままでは、誰にも認めてもらえない
料理しか作れないんじゃないのか

灘「・・・・・・

透明「自分では、お父さんの味を越えることは
できないんじゃないのか

お店を復活させるなんてできないんじゃ
ないのか

灘「・・・も、もう・・・。」
もう一歩

透明「私は料理なんてしたくない

もう、夢なんて追いたくない

灘「・・・もう、止めて


よし


透明「喝ッ

灘「ビクッ

私はいきなり灘さんの後ろへ回り
灘さんの背中から出はじめた青い煙を
無理矢理引っ張り出す

灘「

透明「オン・バザラ・・・・

腕にからみついた煙は徐々に霧散してゆく・・・。
灘「い、いまのって


透明「う~ん


灘さんにも見えた青い煙の正体とは

続く・・・。
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓


にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所

