

橋羽「先生
最後の三つ目もお願いします
」


透明「そ、そうだね

自らを育(はぐく)む全てに感謝し、
その育まれし力を育みに費やすこと
その育まれし力を育みに費やすこと

これはね、生きているモノは全て、何かに育まれて
生きている
そのことを決して忘れず、感謝して
生きている

生きてゆくこと
そして、育みを得たものは必ず

その育まれた力をもって、今度は人を育む為に
努力することが大切ということなんだ

育まれたその力は、何かを生み出す力を持っている

だから、育んでくれたモノに恩返しするように、
その育まれた力をもって、新たな何かを生み出し、
そのものに育まれし力を継承することが摂理だと
考える
」

橋羽「今度は、学んだことを人の成長のために使い
継承するということですか
」
継承するということですか

透明「そういうことだね
」

橋羽「そんなこと、考えてもみなかったです・・・

確かに先生は、先生が学んだことを惜しげもなく
私たちに与えてくれます

それだけでも、驚くべきことだと思います

先生が学んだことは、きっと、血の滲むような
努力の上にあるものだと思いますし・・・。
先生は、それを惜しいとは考えないのですか
」


透明「そういえば、そうだよね~



そんなこと考えたこともなかった



でも、そう考えないでいられるのは、
私の師が、常に人の為に生きてきた人だった
からだと思う

その人から育まれたものは、私一人で使うには
もったいなさ過ぎる

もし、この育まれた力が、人の役に立つのであれば、
きっと、私の師も喜んでくれると思うんだ

まあ、簡単に言えば、みんなが幸せになれるなら
使えるものは使お~う
みたいな感じかな
」
使えるものは使お~う


橋羽「・・・・先生は、欲がないのですね・・・

でも、そう考えると、私なんかが、人に与える
ものなんてあるのでしょうか

私は、まだ、自分自身も理解できていない
未熟者です
・・・そんな私が・・・。」

透明「くすっ
それが、自分の限界を決めているんだよ
」


橋羽「えっ
」

透明「人は、千差万別
生き方も考え方も、みな違う

ものなんだ
だから、橋羽さんが考えることは、

皆が考えるものとは違う

その中には、きっと、橋羽さんの考えや技術を知ることで
幸せになれる人もいると思うんだ

もちろん、いきなり自分の全てを人に押し付ける必要は
ないし、それはやるべきではないけど、必要な時に
ないし、それはやるべきではないけど、必要な時に
必要な答えを橋羽さんが持っているのであれば、
分け隔てなく与えてあげれば良いと思う

だから、そんなに難しく考えなくていい

それに、人に与えてあげるモノが今の自分に無いと思うなら
それを求めればいい
それを求めればいい

求めるものには、必ず後押しが来るとさっきも言ったように、
それを諦めることそのものが、自分の限界を作ることに
繋がってもくるんだ

だから、橋羽さんには、もっと学んで欲しい

もっと伝えて欲しい
もっと、人生を楽しんで欲しいんだ


その方法が、作品作りに繋がるのであれば、きっと君は
広い世界を見つけることができるようになる

今の自分を認め、理解し、学び、育み、伝える・・・。
君の人生には、まだまだやれることがある

だから、沢山、生きるということを楽しんで欲しいんだ
」

橋羽「うっ・・・・
」

橋羽さんの目から、次々と涙が溢れてくる・・・

きっとこの子は、自分を律する生き方しかしてこなかったのかも
しれない
・・・人生を楽しむ
・・・簡単なようで難しく、
難しいようで簡単なこの言葉は、今も彼女には必要な言葉


難しいようで簡単なこの言葉は、今も彼女には必要な言葉
だったのかもしれない・・・

橋羽さんのこれからの人生が豊かになればと
心から願う透明先生なのでした ・・・。
心から願う透明先生なのでした ・・・。
続く ・・・。







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