見えないその手を掴むもの ・17
透明「もう一つ、河崎さんに協力していただきたいのは
・・・淳也くんをあの世に戻してあげる
お手伝いをして欲しいのです」
お手伝いをして欲しいのです」
河崎「」
透明「河崎さんは先程、淳也くんがこの家にいるのなら
何もしないで欲しいと言っていましたよね
それは、このまま淳也くんとこの家で過ごしたいと
いうことだと思います・・・しかし・・・。」
河崎「先生・・・どうしても、駄目ですか」
透明「・・・・。」
河崎「やっと・・・やっと、淳也を感じられるように
なったのに・・・どうしても、駄目ですか」
透明「お気持ちは、重々承知しています
しかし、このままだと、淳也くんは・・・。」
河崎「先生こ、このままで、淳也を助けることはできないのですか
私は・・・もう・・・淳也と離れたくない・・・」
やはり、難しいか
河崎さんも、わかってはいるのだろうけど
淳也くんの存在が色濃くなればなるほど
また離れてしまう感覚は耐えられないのだろう・・・。
しかし、ここはなんとかしなければいけない
私は、河崎さんを説得できるように言葉を紡いてゆく
透明「河崎さん・・・淳也くんの魂は、もう限界です
もし、このままここに残していってしまえば、
何かの切っ掛けで、魂が消滅する可能性があります
もし、魂が消滅してしまえば、淳也くんは、あの世に
戻ることも、転生することも叶わなくなる
そうなれば、河崎さんがあの世に帰った時にも、
その場に淳也くんはいない
魂の傷を治すには、霊界というあの世に帰るしか
方法がないのです
どうか、わかってください・・・」
河崎「・・・・」
河崎さんの苦悩が感じられる・・・。
頭ではわかっていても、感情がついて行かない
ここは、河崎さんの覚悟が必要になる
しばらく、時間がゆっくりと流れる・・・。
苦痛で顔を歪めている河崎さんを直視しづらい・・・
河崎「・・・・先生・・・淳也とは・・・
・・・・あの世で会えるんですか」
透明「ええもちろん」
河崎「わかりましたでも、一つだけお願いがあります」
透明「それは駄目です」
河崎「」
透明「河崎さんは、淳也くんを帰した後、自分もと
考えているのだと思いますが、それだけは、
駄目です」
河崎「何故ですか 私には、何も残されていない
もう、これ以上・・・生きていたく・・・ない・・・」
やはり、そう答えを出してしまうか・・・・。
私が一番恐れたこと・・・それは、自分も淳也くんの元へと
河崎さんが望んでしまうことだった
透明「河崎さん・・・淳也くんが、どんな想いで河崎さんを
守っていたと思いますか」
河崎「」
透明「淳也くんは、再び河崎さんに抱きしめられることを
望んでいる・・・もう一度、河崎さんと一緒にいたい
望んでいる・・・もう一度、河崎さんと一緒にいたい
と想って無茶をしてきたのです
淳也くんの希望は、この世では叶わないかも
しれませんが、あの世でなら、叶えられるんです
河崎さんが、自らの意志であの世に帰ろうとすれば、
河崎さんは、二度と淳也くんと同じ場所には行けなくなる
淳也くんと、会えなくなってしまうんです
河崎さん・・・どうか、淳也くんの願いを奪わないで
あげてください・・・小さな子どもには、本当に当たり前の
あげてください・・・小さな子どもには、本当に当たり前の
小さな願いかもしれないけど・・・淳也くんにとっては、
両手一杯の切なる願いなんです・・・どうか、お願いします」
河崎「うううっ・・・・・・」
河崎さんの気持ちが痛いほど伝わってくる・・・。
河崎「・・・先生・・・ごめんなさい・・・淳也のこと・・・
お願いします・・・どうか・・・送ってあげてください・・・」
透明「わかりました必ず」
河崎さん・・・ありがとう・・・ 。
次は、淳也くんを説得しなければ
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
https://guardian-jewelry.com/
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります
応援よろしくお願いします
↓ ↓
にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所ポチッとよろしくお願いします