カモ~~~ン~ヌ ・16
一郎「いや~結構ありますねぇ~
でも、俺の家の家紋は、山紋なのに
形が全然違うのは、どういうことなんですか」
透明「この代表紋というのは、その家の能力を
大きく分けて使われてきた代表的な
呪術形式の力を示した紋様なんだ
呪術形式の力を示した紋様なんだ
そして、一郎さんのような代表紋を崩して
形式を正しく整え、自分の家の特色を加えた
ものを派生紋というんだ」
形式を正しく整え、自分の家の特色を加えた
ものを派生紋というんだ」
一郎「う~んと・・・」
透明「あははっまあ、もっとわかりやすく言うと、
さっき一郎さんに質問した心理テストを
家と考えたら分かりやすいかな
まあ、これは解釈が少し違うと思うけど、
例えば、一郎さんがお相手を見たとき、
一郎さんがお相手に一番に望んでいた理想を
表すのが代表紋とすれば、それ以外の願望部分が
派生紋様となるんだ」
一郎「えっと・・・あっそっか
要するに、代表紋がその人の本質で、
それ以外の意味を付け加えたものが、
派生紋様ってことですね」
透明「そうそうつまり、人間は一人として
同じ人がいないように、家徳として
引き継いでいる能力は、代表紋に記されている
能力をベースに、その家の特徴的な能力が
付加されているということなんだ」
能力をベースに、その家の特徴的な能力が
付加されているということなんだ」
一郎「何となくわかりました
しかし・・・ひとつ疑問なんですけど、
俺の名字は、影山じゃないですか~
何で、青木が付くんですか
俺の親戚にも青木はいないし、
あっもしかして、俺の遠い先祖は
青木姓だったとか」
透明「確かに、家紋の名は名字のように
感じるかもしれないけど、これは
名字ではないんだよ」
名字ではないんだよ」
一郎「えっ」
透明「青木富士山の語源は、富士の麓にある
青木ヶ原に由来している
青木ヶ原に由来している
つまり、家紋に使われる紋様は、全て
自然の摂理を利用して作られているだけで、
その呼び名は、見た目の印象で後から出来上がった
ものだから、呼び名にはあまり意味がないんだ
ものだから、呼び名にはあまり意味がないんだ
よく、徳川葵巴(とくがわあおいともえ)なんていう、
徳川家の家紋には、徳川の名が入っているけど、
これは元々、葵巴でしかなくて、後から徳川をつけた
だけの紋様というわけ
家紋の名前には、色々な由来があるけど、ほとんどが
家名を残すために後付された名前でしかないんだよ」
一郎「なるほど~でも、先生は本当に何でも知って
いますよね~」
透明「まあ、興味があったし、家紋の創設には、
私の師匠も関わっていたみたいだから、
私の師匠も関わっていたみたいだから、
直接真相を聞けたというのがあるんだけどね」
一郎「ええ~~~っ
先生のお師匠様って、何歳ですか 」
先生のお師匠様って、何歳ですか 」
透明「いやいや前世での話だよ
それに、明治時代にも家紋の改定があって、
国として家紋の重要性を見直したという
裏事情が色々とあって、その時代に生きた人にも
当時の家紋制定の話を聞いているからね」
一郎「ひぇ~っ 何だかスゴイ話を聞いている気がする
でも、やっぱり前世とかあるんですねぇ~」
透明「まあ、その話は置いておくとして
つまり、家紋はその家の代表紋に付加紋様を
付加させて、その家の特徴を表してきたもの
付加させて、その家の特徴を表してきたもの
になるんだ」
一郎「ちなみに、この家紋っていう文化は、外国にも
あるんですか」
あるんですか」
透明「もちろんあるよ
ただ、外国は王族や貴族の家にしか許されて
いなかったものだったんだ
いなかったものだったんだ
つまり、貴族とかのエンブレムは、
日本の家紋と同じ効果がある」
一郎「えっそれじゃぁ~ 一般市民とかは
家紋を持てなかったんですか」
透明「そうだね
まあ、普通に考えれば、王族や貴族以外の
人間が、強い能力を持ってしまうことを
恐れていたというのが本質かな
人間が、強い能力を持ってしまうことを
恐れていたというのが本質かな
もちろん、家紋無しでも能力のある人はいたし、
そういう人が偉業をなして貴族となった話もあるよね
もちろんそのときには、家紋である
エンブレムの授与されたらしいけど、これも
その国にとって、その家系が持つ能力を
把握する為にも必要だったのかもしれないね」
一郎「そう考えると、日本は太っ腹ですねぇ~」
透明「あははっ 太っ腹っていう表現は面白いね
もともと日本人というのは、個々の能力を
大切にしてきた民族だから、今のように
繁栄して来られたのかもしれないね
・・・まあ、古の時代から遺伝子の・・・ボソボソッ
・・・知っていたということもあるんだけど ・・・。」
・・・知っていたということもあるんだけど ・・・。」
一郎「えっ 何ですか」
透明「いやいや こちらの話だから気にしないで」
一郎「」
透明「今の時代は、国際結婚も普通だから、
家紋の無い国の方と結婚する人もいるけど、
海外の旦那さんや奥さんがエンブレムを持って
いないのであれば、自分の家紋が引き継がれて
行くことになる」
行くことになる」
一郎「えっ
そうなると、例えば奥さんが日本人で
旦那さんが外国の方だと、その子供の家徳は
奥さんの方の家紋から引き継ぐということに
なるんですか」
旦那さんが外国の方だと、その子供の家徳は
奥さんの方の家紋から引き継ぐということに
なるんですか」
透明「そういうことになるね」
家紋の引き継ぎ説明、続きま~す
続く ・・・。
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