占い師の日記

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・・・引退・・・。鑑定126-11

2020年12月30日 08時00分00秒 | 鑑定125(IT社長さん)-鑑定126(イチさん)
・・・引退・・・鑑定126ー11


透明「術式・・・展開・・・・


先程描いた結界を組み換え、術式を構築してゆく

術式は、数式やパズルに似ている

あらゆる事象は、自然の摂理から生み出され、

その摂理から出ることはない

その摂理となる力の流れと複合した自然の力の

方向を変え、新たな流れを生み出すことこそ、

術式の理
(ことわり)である・・・。


揚羽「くっご主人ま、まだですか

透明「・・・・。」

揚羽「・・・・

透明「・・・・。」

揚羽「ああ~もう

   許してあげるから

   早くして~~~~~っ



揚羽・・・余裕あるんじゃないの

こっちは、突っ込む暇すらない

さすがの黒揚羽でも、実体に直接ダメージを

与えられず、ただただ悪魔の本体を実体化

させないようにするだけ
というのは、

辛いかもしれない・・・。

悪魔は先程のように実体化(形の構成)しなければ

その力を上手く使えない・・・しかし、

黒揚羽の攻撃で、本体の一部が一時的に霧散

するため、今はこちらに危害を加えられないが

すぐに戻ろうとしてしまう

その上、実体化の再構築スピードがドンドン

早くなっているように感じる
 
から、

黒揚羽も必死で実体化を阻止しなければ

自分も危ない


透明「よし終わった

揚羽「ご、ご主人

透明「あっし、しまった

   タイさん媒体を・・・

いつも、普通にサポートしてくれていた

タイさんは、今動けない・・・。

私は、いつもタイさんに支えられていたのだと

改めて思い知らされる・・・。


揚羽「ご主人もう、これ以上は


術式は組み上がったが肝心なものを忘れていた

悪魔は消滅させることができない・・・。

これは、中級の中でも上位か上級に対しての認識だが、

それには理由がある

詳しいことはここでは書ききれないが、

簡単な説明をするとすれば・・・

神が存在し、その神の意向と正反対の意向が存在しているとすれば、

その双方の意思は、常に陰陽のバランスを保っていることになる


つまり、そのバランスを崩し、悪魔という陰の意思を破壊すれば

その対となる神の意思にも強い影響が出てしまい

その意思が司る自然の理を壊すことに繋がるのだ・・・。

まあ、難しいことは、いつかお話しするとして、

今は悪魔の中には取り憑いたものから悪魔を

祓う(引き離す)ことはできるが、悪魔自体を

駆逐することができないものが存在すると

認識しておいていただければと思います

では、どのように対処するのか

存在を消せないのであれば、

存在を消すことなく何もさせなければ良い

つまり、こういった悪魔に対抗する人類のすべは

封印である

しかし、悪魔を封印する術式が描けても

それを封じ込める呪物が無い

正直、大ピンチの透明先生なのです



透明「六羽タイさんの鞄に何か無いか

六羽「い、今、手を離しちゃうと

   泰蔵おじちゃん、死んじゃうよ~

透明「くっ(万事休すか)」

イチ「透明こ、これか

透明「


離れていたイッちゃんが、タイさんの鞄から

大きなアメジストの塊を取り出し、私に見せる


透明「な、何でわかったんだ

   い、今は、そんな事はどうでもいい

   イッちゃんそれを私の前に投げて

イチ「よっしゃ~


大きな掛け声と共にアメジストが宙を舞い、私の前に落ちる


透明「完璧揚羽

揚羽「はい


黒揚羽が急いで避難する


透明「グルド・ベーゼ・・・・パン


私の柏手が高らかに鳴り響くと同時に、

構築された魔法陣が、アメジストを媒体に

空間の特定気質を掃除機のように吸い込んでゆく


悪魔「クゲッグオオオオオオオッ・・・・


悪魔の身体は、先程の白いモヤのようになり、

どんどんアメジストに吸い込まれてゆく・・・。


揚羽「や、やった

透明「はぁはぁはぁはぁ

   ・・・この術式・・・キツイ

   私の気もどんどん吸われてしまう

   発動条件・・・もう少し考えないと・・・


完全に悪魔を吸収したアメジストを拾い

再度上から結界を施す・・・。


透明「はぁ~・・・終わった・・・

六羽「おじちゃん

透明「


私は、六羽の声を聞き、急いで泰蔵さんの元へ走り寄る


透明「む、六羽タイさんは

六羽「うわ~~~~ん

透明「六羽

タイ「と、とう・・めい・・・。」

透明「タイさんしっかり

イチ「お、親父

タイ「・・・とう・・めい・・・イチは・・・

   未熟だが・・・すじは・・・いい・・・

   イチのこと・・・よろしく・・・頼む・・・。


透明「タイさん

イチ「親父~やめてくれよ

   死なないでくれ~

   俺はただ、親孝行がしたかっただけなんだ

   頼む、孝行する前に、逝かないでくれ~

   頼む
頼むよ~~~~・・・




泰蔵さんの手が、力を失う・・・




透明「・・・・六羽・・・ありがとうな・・・

六羽「ぐすっ・・・うん・・・間に合って良かった~

透明「えっ・・・間に合った

六羽「えっうんおじちゃん、もう、大丈夫だよ

透明「えっは、はい

タイ「・・・・・く・・・くくっ・・・

透明「タイさん悪ふざけがすぎる

イチ「ぐすっ・・・

タイ「はぁ~~~っ・・・死ぬかと思ったんは

   本当だから、良いだろう


ひょっこりと起き上がる泰蔵さん・・・


イチ「親父な、な、な、・・・」


そりゃ~、そうなるよ

私達の涙を返してくれ


そんなわけで、この後、イッちゃんに

無茶苦茶ドヤされる泰蔵さん


でも、何となく嬉しそうに見える・・・。


イチ「プンプン

タイ「も、もう、良いだろ

   大の男がしつけぇ~なぁ~

イチ「うるせぇ

透明「はぁ~~~っ・・・ところで、

   この封印石どうする

タイ「それは、お前に任せる

   そんなもん、店に置いておくわけに

   いかねぇ~からなぁ~

透明「そっかじゃあこれは御山で管理してもらうよ

   それとイッちゃん何であの時、

   封印に使えるアメジストが必要って


      わかったの

イチ「ああ・・・何だろうな

   なんか知らんが、頭の中で

   アメジストを取り出せ
って

   聞こえた気がしたんだよ・・・。」

透明「そ、そっか

  (もしかして、イッちゃんが持っていた

   あのオリーブの枝を媒体に、あの悪魔に

   関わる神様が手助けしてくれたのかもしれない)

   ところで、勝負の結果はどうなるの

イチ「あっ

タイ「まあ、その、何だ

   ・・・まあ、イチが一人前になるまで

   しばらくは、小間使いだな

   休みの日を使って、こっちを手伝って、

   俺が認めてやったら後継がせてやるよ


相変わらず、素直じゃないなぁ~

あの時、あんなこと言っておいて・・・。


イチ「ふ、ふざけるな

   だ、だが・・・た、確かに、今回、俺は何も・・・

   ま、まあ、親父はいつ死んでもおかしくねぇ

   というのが今回わかったから、

   仕方ねぇ~から手伝ってやるよ


あれあれ親孝行が何とか言ってなかったっけ


タイ「ふん 好きにしろ

イチ「チッいちいち、指図するな

透明「はぁ~


まったく、この親子は

でもまだもう少し、このままでいられることが

ちょっと、嬉しい透明なのでした・・・



         完



※明日は今年最後のご挨拶で締めさせていただきますね




昴と透明先生のお店 
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是非ごらんください 



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コメント (14)
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