

お寺は町のど真ん中に存在し、地域の方々の
憩いの場にもなっていた

乗代「あっ



老人「おお



乗代「かつじさんと将棋ですか

老人「あ~っ


乗代「クスクス

御暇しますね

透明「相変わらず、人が沢山くるお寺だね

乗代「先代が、地域の人と仲良かったですからね

私も、なるべく先代に習って、門扉は
いつでも開けるようにしているんです

透明「それは、良いことだね

乗代「まあ、それでも今は少なくなって来ましたよ

時勢が時勢ですからね

透明「確かにそうだよね・・・

乗代「あっ



透明「おっ


こんなのあったっけ

乗代「実は、先代が亡くなった後に、色々と
整理しなくてはいけないものが多かった
ので、建てていただいたんです

透明「そうなんだ~

こいつは、厄介かもしれないなぁ~

私の目には、蔵が餌を求めて口をあけて待っている
ように視えるほど、ただならぬ妖気が溢れているのを
感じていた・・・。
乗代「どうしました

透明「い、いや

その掛け軸だけじゃないんだよね

乗代「はい


正直、処分してよいのかもわからないものも多くて・・・。
もしできれば、その点についてもご教授いただけると

透明「(清秀さ~ん


中は多分、いわくつきのオンパレード
なんだろうなぁ~


わ、わかりました

何とかしてから考えましょうね

乗代「はい

重い蔵の扉が、ゆっくりと開いてゆく

扉の先には一枚の掛け軸が掛かっており、
逆にこちらを眺めているようにも見えた

透明「こ、これは・・・


次回、掛け軸の秘密が・・・・。
続く・・・。







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