Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

卯月(サビウツボ)

2016-04-01 19:02:03 | ウツボ科

4月の初日はティーダカンカンだったやんばるです。

風は北寄りで気温の数字はイマイチ上がってませんが、たっぷりすぎる陽光のおかげで、体感はその数字よりずっと暖かな感じでした。

明日からはその数字もグングン上がっていくようで、季節が確実に進んだようです。

さて衣替えしないと…。

風は北西。晴天。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属サビウツボ Gymnothorax thyrsoideus 16年3月10日 沖縄島安和〉

ローマ神話のワインの神様バッカスは、ギリシャ神話のディオニューソスに対応するのだとか。

ディオニューソスの異名であるバッコスがラテン化してバックスになり、日本ではその英語読みのバッカスで言及されるのだそう。

というわけで、バッカスの原型はディオニューソスということになるのでしょう。

ディオニューソスはギリシャ神話の豊穣と葡萄酒と酩酊の神様なのだそう。

その象徴には、テュルソスという聖杖があるのだとか。

テュルソスのスペルは、Thyrsos

これに接尾辞の oideus をくっつけて……

できあがったのが本種の学名種小名。

つまりその意味は『テュルソスのような形をした』

ではそのテュルソスという杖は、どんなものなのでしょう。

それは先端に松かさ(松ぼっくり)が付き、葡萄の蔓や蔦が巻かれた杖なのだとか。

で、本種の画像を見る…

頭部は松ぼっくりのように……は見えないですが…。

体に蔓や蔦が巻き付いているようにも……見えないですが…。

杖のような細長い形はしてますが、それをいうならウツボ科はすべてそうですからね。

どうしてこんな学名になったのでしょう。

まさかワインが好物のウツボだとか……?

 

コメント
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