Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

遁術…(ツマジロオコゼ)

2016-09-09 19:58:49 | ハオコゼ科

とりあえずウエットスーツを着てからでないと外に出る気にならない……

そんな豪雨で始まった本日のやんばるです。

滝のような雨…という感じでした。

まあ、朝だけでしたけど。

雨が上がると風が強まる…、というパターンになるかと思ったりもしましたがそうはならず、海は安定してました。

風は南のち北東。強雨のち曇。

〈ハオコゼ科ツマジロオコゼ属ツマジロオコゼ Ablabys taenianotus 16年7月19日 沖縄島安和〉

どこにいるか、判りますでしょうか?

頭が隠れていると、かなり判りづらいですね。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

ちぎれた海藻類が溜まっているところに潜り込んでいたのですが、保護色になってますか。

あるいはそこには似たような形の枯れ葉等も混じってましたから、隠蔽擬態でしょうか。

あるいは風景に溶け込んでいるという方法に目を向けるなら、カモフラージュなのかもしれません。

何にしても、こういうことを考えるときいつも気になるのが、自身はどこまで自分の体色を認識しているのかということ。

認識していなければ、保護色であっても隠蔽擬態であってもカモフラージュであっても、うまく機能しないように思えるのですが。

認識しているとすれば、どうやって知るのでしょうか。

どの段階で知るのでしょうか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

あるいは本種に関しては、自身はそういったことはまったく意識していないのかも、とも思えたり。

体色や形や、目立つ・目立たないじゃなく、ただ潜むという行動そのものだけを意識しているのかも。

とりあえず隠れることが、自身の生存率を高めるのだということを認識しているという意味で。

つまり忍者の遁術のような感じ……かな。

 

コメント
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