Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

失われるまえ…(ミスジアカヒレイシモチ)

2016-09-27 19:24:54 | テンジクダイ科

17号の強風域からも抜け、早朝から蝉時雨が騒々しかった本日のやんばるです。

時間とともに風波は落ち着いていってますが…。

うねりって入ってくるのかなぁ…。

そんな気配は今のところないのですが。

風は南東。雨のち晴れたり曇ったり。

〈テンジクダイ科アカヒレイシモチ属ミスジアカヒレイシモチ Pristicon trimaculatus 16年8月7日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『三つの斑点のある』の意。

えーと、鰓蓋上に一つありますよね。

尾丙部にも一つありますよね。

さてもう一つはどれでしょう…。

体側後部に見える薄~いやつでしょうか。

でも成魚にはこんな斑点は見られないですよね。

あるいは、和名にもなっている体側背部の3本の鞍掛状黒班のことでしょうか。

3本と数えてる時点で班点と考えるのはどうかと思えたりもしますが。

しかしこの黒班は成長とともに筋模様ではなくなり、短い斑紋になりますからひょっとして…。

というか、そうであるならそもそも何故和名がミスジなのかと思えてきたりも。

何にしても、この黒色模様(もう斑点とも斑紋とも言わないことにします)は、幼魚のときに特に明瞭なのだそう。

つまりこの子は〈纏うまえ系〉の反対ということですよね。

〈失われるまえ系〉とでも、呼んでおきますか…。

結構地味な子なのに、成魚よりも強い模様を纏っているなんて、少し不思議な気もしたり…。

 

 

コメント
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