風は弱く、日差しはサンサン。
ポッカポカな天気で気持ちよさもグイグイ上昇したり…。
そんな感じだった本日のやんばるです。
この週末も、インディアンサマーな感じになりそう。
その後も当分、暖かな日が続きそうです。
風は北東~東。晴れ。
〈ガンガゼ科ガンガゼ属アオスジガンガゼ Diadema savignyi 16年12月21日 沖縄島安和〉
鮮やかなブルー(グリーン)ラインが美しい本種ですが、どちらかというとやっかいな存在として認知されているのではないでしょうか。
体を覆う棘に刺されると痛みと炎症を引き起こし、その上棘は細く折れやすく、皮膚に残るといつまでも痛かったり。
ダイビング中もそうですが、エントリーやエキジットで磯を歩くときにも注意が必要な危険生物ですね。
でも、綺麗ですよね…。
鹿児島県では食用にしているそうで、濃厚な甘みとうま味があるのだとか。
まあ、ウニですからね…。
ガンガゼの〈ガゼ〉はウニの別名だそうですが、では〈ガン〉のほうは何でしょう。
漢字表記だと〈岩隠子〉と書きますから、〈ガン〉は〈岩〉でしょうか。その生息場所が由来となっているのでしょうか。
そもそものウニは、〈海胆〉あるいは〈海栗〉あるいは〈雲丹〉と書いたり。
〈雲丹〉は加工した食品のことで、生物のウニを指す言葉ではないのだそう。
〈海栗〉は、もう見た目そのままですよね。イガイガが…。
〈海胆〉の〈胆〉は内臓を表し、ウニの生殖腺(精巣・卵巣)が、内臓だと思われていたことに由来するのだとか。
そしてこの〈海胆〉を訓読した「うみい」が「うに」の語源なのだそう。
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美しいウニといえば…
〈フクロウニ科イイジマフクロウニ属イイジマフクロウニ Asthenosoma ijimai 17年1月4日 沖縄島安和〉
非常に美しいウニですが、刺されると強い痛みや腫れ、さらにはしびれやマヒを伴うこともあるほど強い毒を持っています。
前述のアオスジガンガゼよりも危険な生物。
こんなに綺麗なのにね…。
革袋のようにやわらかい体をしているのが特徴で、それが和名の由来でもあります。
〈イイジマ〉のほうは、動物学者で魚類学者の飯島魁氏に因んでいて、それは学名種小名にもあらわれていますね。
〈同種同一個体 同日 同ポイント〉
ところでウニの英名は Sea Urchin.
〈Urchin〉は〈いたずらっ子・わんぱく小僧〉という意味ですから、英名のウニは『海のわんぱく小僧』という意味になりますね。
ずいぶん美しいわんぱく小僧だなぁ…とか思えたり…。