Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

イルカの里、古代の町(アラリウミウシ)

2017-02-03 19:55:40 | ウミウシ

時間と共にポカポカ陽気になった本日のやんばるです。

今週末から来週にかけても、高い気温で推移していくようです。

ところで、沖縄県の先月の平均気温・平均水温ともに、観測史上最高の数値を記録したのだそう。

前回の記事では印象として書きましたけど、実際に今年の冬、取りあえず1月に関しては陸上も水中も暖かかったというわけですね。

で、水温は1.3~1.5℃高かったのだとか。

ダイバーにとっては有り難いですけど、生態系にとってはどうなのでしょうね…。

風は北東。晴天。

〈イロウミウシ科Verconia属アラリウミウシ Verconia norba 17年1月11日 沖縄島安和グスク〉

和名のアラリは『安良里』で西伊豆の安良里に因んでいるとか。

でも何で因んだのかよく分からないのですが。

日本での初記録が安良里だったのでしょうか。

それとも別の繋がりがあるのでしょうか…。

安良里は『阿羅里』または『阿蘭里』とも書くのだそう。

新たに開いた村(里)という意味で、奈良時代につけられた里名なのだとか。

一昔前にはイルカの追い込み漁が盛んで、イルカ漁といえば安良里といわれた時期もあったそう。

そういえば、マダライルカのことをアラリイルカとも呼びますが、これも何か関係があるのでしょうか。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

学名種小名の〈norba〉という言葉を追いかけて行くと、イタリアの古代の町の名前に辿り着いたのですけど…。

考古学的には重要な遺跡がたくさんありそうな町のようですが……。

本種とは何の関係もないだろうなぁ…、何せ山岳地帯の町みたいですから。

まあ、そもそもタイプ産地とかだったりしたら、学名種小名は〈norba〉じゃなくて〈norbaensis〉とかになるでしょうしね。

あと全米オフロード自転車協会も〈NORBA〉なのですが…、こっちは絶対に関係ないだろうなぁ…。

 

コメント
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