本日はキッパリと寒ーいやんばるです。
空はドンヨリで雨交じり。
風も強めで体感の寒さがさらに…。
平年並み、あるいはそれをやや下回る寒さの週末になるようです。
風は北西。曇ときどき雨。
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『鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しめず。声あるものは幸いなり』
人は、血を流す傷を負った生き物に出会ったとき、苦痛の声を上げているものには同情できるが、あげていないものには同情できない。
そんな感じの意味。もちろんそれだけの意味ではないですけど…。
明治時代の小説家で評論家の齋藤緑雨の言葉です。
もっとも、齋藤緑雨の著作はまったく読んだことがありません。
僕にこの言葉を教えてくれたのは、世界的に有名な日本のアニメ、もうすぐハリウッドで実写映画にもなる作品に登場する〈少佐〉ですから。
生きた状態から魚を捌ける人は多いでしょうけど、生きた状態から鳥を捌ける人はきっと多くはないでのでしょうね。
うちの父親は両方共できる人ですが、僕は両方共できません…。
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さて…
〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科イシヨウジ属イシヨウジ Corythoichthys haematopterus 17年1月30日 沖縄島安和〉
当地では、近似種のクチナガイシヨウジに比べて少ない印象です。
この体の模様、何度見ても大理石を連想してしまうのですが、だから『石』なのでしょうか。
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学名種小名は『血のように赤い翼の』の意。
血、翼、そして本種はもちろん魚…。
で前述の緑雨の言葉を思い出したわけです。
学名の〈翼〉は、尾鰭のことを指しているようです。
僕にはまったく翼には思えませんが。
鳥の翼をイメージするのがまずいのでしょうか。
翼を持つ生物は鳥だけではなく、ムササビやモモンガ、トビトカゲやトビガエル、コウモリにトビウオにトビイカ……。
そしてカエデやハネフクベなどの植物の果実にも…。
実に様々な形がありますから、本種の団扇型の尾鰭を翼と表現するのもまあありかな…とか思えたりも。
そしてもちろんその鰭は赤いわけです。
『血のように赤い』といわれると、鮮血のような赤や濃い赤を浮かべてしまいますけど…
本種の尾鰭は、ピンクがかったほんのり赤い感じに思えて、僕には擦り傷で血が滲んでる…ように感じられたり。