Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

おいら…(オイランヨウジ)

2017-02-14 19:27:20 | ヨウジウオ科

ようやく厳しい寒さがやわらぎ、陽光もタップリで過ごしやすかった本日のやんばるです。

海も落ち着きました。

明日以降はさらに風も弱まり、その先も当分暖かな日が続きそうです。

風は北。晴れたり曇ったり。

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結婚指輪のことを〈マリッジリング〉と呼びますが、これは和製英語なのだとか。

正確には〈ウェディングリング wedding ring〉というのだそうですよ。

永遠の愛を誓うシンボルのような指輪ですが、その起源は、略奪してきた花嫁を捕らえておくための環だったという説も。

古代ローマではすでに結婚指輪の習慣が始まっていて、鍵の模様が入っていたのだそう。

これには夫の心を開く鍵だという説もあれば、『夫の財産の半分は妻のもの』ということを表していたのだという説も。

何だか神聖な愛から離れていくなぁ…。

日本では、弥生時代から指輪を装身具として身につけていたよう。

ただこれは、アニミズム(精霊信仰)的な意味合いだったようです。

日本での結婚指輪の歴史は浅く、その習慣は50~60年前からのことなのだそうですよ。

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さて…

〈ヨウジウオ科ヒバシヨウジ属オイランヨウジ Doryrhamphus (Dunckerocampus) dactyliophorus 16年1月19日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『輪あるいは指輪を持っている』の意。

本種の特徴である横縞模様からでしょうか。

いっぱい持ってる…。

強固に永遠の愛を誓っているのでしょうか。

それとも信仰心が旺盛なのか…。

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〈同種同個体 同日 同ポイント〉

和名の〈オイラン〉は〈花魁〉から。

〈花魁〉は吉原遊郭の最高位遊女のこと。江戸時代の高級娼婦という感じですか。

〈おいらん〉という言葉の起源も諸説あるそうですが、妹分たちが「おいらの所の姉さん」と呼んだことからきているという説も。

つまりは、「おいらんとこの姉さん」とでも呼んでいたのが、「おいらんとこ」になり「おいらん」になったのでしょうか。

〈花魁〉という漢字は当て字ということですね。

ところで妹分たちの一人称は『おいら』だったということですよね。

吉原で一人称といえば『あちき』が浮かびますが、それは花魁だけが使っていたのでしょうか。

なんだか、〈花魁〉という字面と〈おいらん〉という響きにギャップを感じたり…。

 

コメント
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