思っていたほど日差しがなかったなぁ…という感じの本日のやんばるです。
でもまあ風はゆるやかで海は凪。
コンディションは良好な一日でした。
風は北東。曇。
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長野県の諏訪湖、龍が眠るという伝説のあるこの湖で、先月不思議な現象が観察されたのだとか。
それは湖面に直径5m~15mほどの〈白い輪〉が幾つも出現するという現象。
原因は、湖底から発生している天然ガスの影響とされているのだそう。
地元の人たちも初めて目にする珍しい現象なのだとか。
ニュース画像を見る限りでは、ホントにたくさんの大きな目玉のような輪が生じているのですが、水面下の生物たちに影響はないのでしょうか…。
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さて…
〈イロウミウシ科Verconia属シロタスキウミウシ Verconia alboannulata 17年1月30日 沖縄島安和〉
学名種小名は『白い輪のある』の意。
背面に、触角の間から二次鰓を囲むように伸びる縦長の白い輪を纏っています。
和名はこの輪を、〈襷(たすき)〉に見立てたのでしょうか。
〈たすき〉といわれれば、現代では『選挙候補者』とか『ミス○○』とか『駅伝』とかが思い浮かびますけど、日本人が和服で生活していた頃は日常的に必需品として活躍していたのだそう。
まあ昭和初期までの話らしいですけど。
しかしながら、〈たすき〉とは本来神事の装飾品だったのだそうです。
つまり神事を行う巫女が着用していたのだそうで、〈たすき〉を掛ける者の穢れを除くという意味があったのだとか。
古事記にも〈たすき〉を掛けた巫女が登場しています。
天照大神が天岩屋に隠れたエピソードあたりで…。
安土桃山時代の絵には田植えをする女性が〈たすき〉を掛けている姿が描かれているのだとか。
もうこの頃には日用品だったのかと思いきや、田植えが神聖な行事であったために、前述のように穢れを除くためだったのだそう。
神事の装いを纏ったウミウシ。
男でも女でもあるから、巫女をイメージすることはできませんけど…。