前回、つまり先週の金曜日のブログで、来週は梅雨を感じられそうだと書いたのですが…。
梅雨なんてどこにも見当たらないよ…って感じの本日のやんばるです。
梅雨っぽいムシムシ感もないわ、鋭い日差しだわ、痛い暑さだわ、風は弱いわ、ベタ凪だわ…。
もう最高です。
この先一週間の予報からも、いつの間にか雨マークが消えてました。
水温も浅場は25℃を記録するようになってます。
風は西。晴天。
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昔々あるところにエラという娘がおりました。娘は血の繋がらない母と姉に毎日いじめられていました。ある日城で舞踏会が開かれることになり、姉たちは着飾って出かけていきました。エラも行きたかったのですが、着ていくドレスがありませんでした。すると魔法使いが現れ、魔法の力でエラにドレスとガラスの靴を与え、カボチャの馬車で送りだします。そのとき魔法使いは、「この魔法は零時に解けるので、それまでに帰るように」と警告しました。舞踏会でエラは王子と相思相愛になり、時間を忘れてしまいます。零時の鐘の音に慌てたエラは、帰り際にガラスの靴を片方残してしまいました。その靴を手がかりに王子はエラを探します。そしてついに王子はエラを探し当て、エラは王子の妃になりました。めでたしめでたし。
とまあ、読めば気づくと思いますが、これは『シンデレラ』のお話。この物語の起源はかなり古く、紀元前1世紀に記録されたエジプトの美しい女奴隷の物語に辿り着くのだとか。
僕らに馴染みのカボチャの馬車やガラスの靴は、フランスの文学者が書いた『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』という物語の中で付け加えられたアイテムなのだとか。サンドリヨンというのは、シンデレラの仏語です。
ご存じの方も多いかもしれませんが、『シンデレラ』というのは主人公の名前ではありません。主人公の名前は前述の通り『エラ』です。
灰で汚れた姿の『エラ』を継母が『シンダーエラ(灰まみれのエラ)』と馬鹿にしたことから、シンデレラと呼ばれるようになったのだそう。
王子と結婚して、エラ妃となった。という記述がつくヴァージョンもあるのだそうです。
ところでシンデレラは幾つのも国で翻訳されています。和訳名は『灰かぶり姫』だそうですが、1900年に高等小学校の教科書用に『おしん物語』という題名で翻訳されたヴァージョンもあるのだとか。
もちろん主人公の名前は『おしん』です。
登場人物や小道具も日本風にアレンジされていたようですが、カボチャの馬車やガラスの靴はどんな風になっていたのでしょう…。
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さて…
〈イロウミウシ科アオウミウシ属シンデレラウミウシ Hypselodoris apolegma 18年4月10日 沖縄島安和〉
どの辺りがシンデレラなのでしょう。
外套膜外周部を縁取る白色帯の内側のぼやけ感が、灰かぶり的だということなのでしょうか…。