日常

水木しげる「水木サンの幸福論」

2013-01-18 23:15:16 | 
仕事の合間にこっそり読書。
水木しげるさんの「水木サンの幸福論」角川文庫(2007/04)を読む。そして、日々の自分の生活を反省する。子供のころのような初心に戻るために。
水木しげるさんの波乱万丈の人生を垣間見ると、こうして生きてるだけでなんと幸せなことか、改めて感じる。

水木さんはとてもいい顔されていますね。自分もこんな風に笑顔が似合う爺さんになりたい。

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<内容(「BOOK」データベースより)>
「なまけ者になりなさい―」
独特の言動で、出会う人を幸せな気分にさせる水木しげる翁が、「幸福の七カ条」をもとに、幸福になるための秘訣を伝授。
自身の半生を語った「私の履歴書」では、境港での生活と太平洋戦争、戦後の赤貧時代など、波乱の人生を当時の貴重な写真とともに振り返る。
特別付録に、兄と弟で語り合った鼎談と、境港での幼少時代を描いた「花町ケンカ大将」を収録。
読む人を幸福にさせる人生論。


<著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)>
水木/しげる
1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港育ち。
幼児のころから不思議なこと、異なる世界に興味を抱いて育った。
絵を描くことがなによりも好きで、少年時代は自作の童話集や絵巻物づくりに熱中していた。
徴兵でラバウルに送られ、激戦地で左腕を失うも九死に一生を得て生還した。
戦後は、生活のために数々の職業に就く。
ふとした縁で紙芝居作家になり、以後、貸本漫画家を経て、「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」の大ヒットを飛ばし、人気漫画家として多忙な日々に追われる。
紫綬褒章、旭日小綬章を受章し、日本の漫画界を代表する巨匠であるが、「なまけものになりなさい」や「少年よ、がんばるなかれ」など、そのユニークな言動に癒されるのか、近年は作品とともに水木しげる本人への人気も高まる。
2007年フランスでフランス語版「のんのんばあとオレ」が日本人初のベストコミック賞を受賞。
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水木さんの漫画は9割以上読んでると自負する自分。
特に好きなのはこんな感じです。
「神秘家列伝〈其ノ壱〉」(角川ソフィア文庫)(2004/7)
「のんのんばあとオレ」(講談社漫画文庫) (1997/7/10)
「完全版水木しげる伝(上)(中)(下)」(講談社漫画文庫) (2004/11/12)
「猫楠―南方熊楠の生涯」(角川文庫ソフィア)(1996/10)
「あの世の事典」(ちくま文庫)(1989/7)
「東西奇ッ怪紳士録」(小学館文庫)(2001/12)
「水木しげるのラバウル戦記」(ちくま文庫)(1997/7)
「総員玉砕せよ!」(講談社文庫) (1995/6/7)
「ビビビの貧乏時代 いつもお腹をすかせてた!」(ホーム社漫画文庫)(2010/3/18)



「のんのんばあとオレ」は、ちくま文庫の文章版もありますが、やはり講談社漫画文庫の漫画版がイイ!!
泣けますよ。ほんとに。自分は読むたび号泣します。
誰のまわりにも、【のんのんばあ】のような人は必ずいるものです。そういう方は仏様のように大切にしないといけませんね。


子供の時も大人になっても、水木先生の本を読みすぎて自分も「あの世」に詳しくなり過ぎたのかもしれません。笑



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水木しげる
『戦争で片腕を失っても絶望なんてしなかった。だって生きてるんだから。』
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『苦しいことから逃げてはいけない。ラクはいつだって出来る。』
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『苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。これは強いですよ。』
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『多忙だと、心が鈍くなります。』
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『本気で人を幸せにしようと思ったら、自分が傷つくことくらい覚悟しなくちゃいかんのだ。』
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水木しげる「水木サンの幸福論」より
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幸福の7か条
第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第2条 しないではいられないことをし続けなさい
第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
第4条 好きの力を信じる。
第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第6条 なまけ者になりなさい。
第7条 目に見えない世界を信じる。
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最後に「目に見えない世界を信じる。」とシメてあるのはいいですね!

いつのころから、人は「目に見えるもの」を信じやすくなったんでしょうね。
やはりテレビや写真の発明の後から?インターネットがそれを加速させた?という感じなんでしょうか。どんなものでもイイとことワルイとこがあるので、常に陽と陰の両面を見ないと、いつのまにか半分だけしか見えない迷宮の世界に迷い込んでしまいます。

この世界の99.99999999999………%は、「目に見えない世界」でできていると思ってます。だからこそ面白い!