日常

2011年10月 購入本

2011-10-27 23:30:50 | 
本にはいろんなジャンルがありますよね。
大きい本屋に行くといつも驚きます。
そこには自分の知らない世界がたくさんあって。


本を読むというのは能動的な行為です。きわめて主体的な行為です。
本は無理やり読まされるものではありません。
受動的な読書は、自分の中に結局何も残らない。むしろNegativeな印象として刻印されます。
そんな経験則こそが、<読書は本来的に主体的な行為である>ということを証明しているようにも思えます。


読書が能動的で前向きな営みだからこそ、読書から後ろ向きでNegativeなものをあえて受け取る必要はないと思うのです。
基本的原則としては、能動的に前向きに「何か」をもらって帰ればいい。
それは、意識的に積極的に書き手を好きになることで、意識的に主体的に書かれている内容を好意的に解釈することです。



それは人生の生き方そのものの問題にも通じます。

生きること。生きていること。そのこと自体が前向きな行為です。

人間は誰もが自分の自由意思で死ぬ自由を与えられています。
けれども、こうして<死なずに生きる>ことを選択しているからこそ、こうしたブログも読むことができる。

いまこうして生きているということは、それ自体が前向きな行為なのです。
前向きであることがすでに前提になっているので気付きにくいだけです。


毎年毎年、毎日毎日、一瞬一瞬・・・、生きることを前向きに選択しています。それは意識的だとか無意識的だとかを問いません。
だからこそ、いまこうして生きています。

その積み重ねは、秒単位で見れば膨大な積み重ね。
それと同時に、地球や宇宙の数億年の歴史からみると些細で取るに足らない積み重ね。



偏見を持って「くだらない」と思いながら本を読むとほんとに「くだらなく」なる。
それは人生そのものも「くだらなく」しますし、仕事でも同じような状況が生まれる気がします。


地獄や天国も、きっとその人の心の中にあるものだと思います。
地獄や天国という出来合いの場所に行くのではなく、地獄も天国も自分が作るものです。
作った上で、さらに選択してそこに行くのです。そこは二段構えになっているような気がします。

同じように、この世に楽しさや面白さを感じる要素も、きっと心の中にある。
それだけの精神の自由を、人は誰もが持っています。


書き手と本を面白いと思いながら、楽しみやおかしみを感じながら本を読めば、どんなに些細なことでも得るものが必ずある。
得るものがあったと思えば楽しめるし、得るものがないときも、そんな無為な時間をこそ楽しめばいいと思うのです。


日々の仕事を楽しみながら。
そのわずかな合間にする読書も楽しみながら。
人生も楽しみながら、つつがなき日々を送る。
これは先人から学んだことでもあります。

高杉晋作「おもしろき こともなき世を おもしろく」

日々お年寄りの方と接することが多いですが、その方々の生きざまを見ていても「笑う門には福来る」とも、よく実感します。
人生の先輩から日々学ぶ。読書も同じ営みです。


人生を楽しむためにも、読書の時間は大切にしたいものですね。

ということで。
読みたい本が山積みです。10月も終わります。




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2011年10月 購入本
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■1950年代
○マルクス・アウレーリウス、神谷美恵子(訳)「自省録」岩波文庫(1956)

■1960年代
○シェイクスピア、小津次郎(訳)「十二夜」岩波文庫(1960/3/25)

○ルソー、今野一雄(訳)「エミール〈上〉」岩波文庫(1962/5/16)
○ルソー、今野一雄(訳)「エミール〈中〉」岩波文庫(1963/7/16)
○ルソー、今野一雄(訳)「エミール〈下〉」岩波文庫(1964/7/16)

○ロマン・ロラン、高田博厚(訳)「ミケランジェロの生涯 」岩波文庫(1963/2/16)


■1970年代
○アン・サリバン「ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録」明治図書出版 (1973)

○荘子、 森三樹三郎(訳)「荘子 内篇」中公文庫(1974/3)

○アーシュラ・K・ル=グウィン「闇の左手」ハヤカワ文庫SF(1978/9)

○安丸良夫「神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈」岩波新書(1979/11/20)
○増谷文雄「釈尊のさとり」講談社学術文庫(1979/2/8)

■1980年代
○倫理学研究会編「倫理思想 新しい思索を求めて」桐原書店(1984)

○福岡 正信「無〈1〉神の革命」春秋社 (1985/07)
○増谷文雄「仏教百話」ちくま文庫(1985/12)

○ルドルフ シュタイナー「シュタイナー 芸術と美学」平河出版社 (1987/05)

○長尾三郎「生き仏になった落ちこぼれ―酒井雄哉大阿闍梨の二千日回峰行」講談社 (1988/12)

○井筒俊彦「マホメット」講談社学術文庫(1989/5/8)
○霜山徳爾「素足の心理療法」みすず書房 (1989/12)

■1990年代
○田中 嫺玉「インドの光―聖ラーマクリシュナの生涯」中公文庫(1991/08)

○ジョーゼフ キャンベル「神話の力」早川書房 (1992/07)

○アントニオ タブッキ「インド夜想曲」白水Uブックス(1993/10)

○阿部珠理「アメリカ先住民の精神世界」NHKブックス(1994/11)

○Brian L. Weiss「前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘」PHP文庫(1996/9)
○森孝一「宗教からよむ「アメリカ」」講談社選書メチエ(1996/3/8)
○司馬 遼太郎「八人との対話」文春文庫(1996/5)
○F.カフカ「夢・アフォリズム・詩」平凡社ライブラリー(1996/6)

○小川 洋子「アンネ・フランクの記憶」角川文庫(1998/11)
○パウロ・コエーリョ「星の巡礼」角川文庫(1998/4)
○ジェイムズ ヒルマン「魂のコード―心のとびらをひらく」河出書房新社 (1998/04)

○ヴァージニア ウルフ「ヴァージニア・ウルフ短篇集」ちくま文庫(1999/10)

■2000年代
○パウロ・コエーリョ「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」角川文庫(2000/6)
○西岡 文彦「名画でみる聖書の世界 新約編」講談社 (2000/10)
○中尾 清光「二千日回峰行者 酒井雄哉大阿闍梨・超人の教え」中央公論事業出版 (2000/07)
○田上太秀「仏陀のいいたかったこと」講談社学術文庫(2000/3/10)
○永井均「マンガは哲学する」講談社 (2000/02)

○アレキサンダー・ミッチャーリッヒ、フレート・ミールケ「人間性なき医学―ナチスと人体実験」ビイング・ネット・プレス (2001/5/1)
○R.P.ファインマン「物理法則はいかにして発見されたか」岩波現代文庫(2001/3/16)

○斉藤 道雄「悩む力」みすず書房 (2002/4/17)

○アンヌ=マリ デルカンブル「ムハンマドの生涯 「知の再発見」双書」創元社(2003/09)
○鎌田東二「神道のスピリチュアリティ」作品社 (2003/12)
○谷川 俊太郎「祝魂歌」ミッドナイトプレス (2003/07)
○李登輝「李登輝学校の教え」小学館文庫(2003/9)

○谷川健一「心にひびく小さき民のことば」岩波書店(2004/9/28)
○松岡 正剛「花鳥風月の科学」中公文庫(2004/06)
○上垣外憲一「空海と霊界めぐり伝説」角川選書(2004/06)
○宮崎 賢太郎 「カクレキリシタン オラショ 魂の通奏低音」長崎新聞社; 第3版 (2004/01)

○アンヌ=マリ デルカンブル「禁じられた福音書―ナグ・ハマディ文書の解明」青土社 (2005/03)
○James M. Vardaman Jr「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」ジャパンブック (2005/01)

○酒井雄哉、寺田みのる「比叡山・千日回峯行 酒井雄哉画賛集」小学館文庫(2006/5/11)
○片山洋次郎「整体から見る気と身体」ちくま文庫(2006/7)
○パウロ・コエーリョ「11分間」角川文庫(2006/1/25)
○カレン・L・キング「マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒」河出書房新社 (2006/12/16)
○ダニエル ジャカール「アラビア科学の歴史 「知の再発見」双書」創元社 (2006/12)
○アーシュラ・K. ル=グウィン「夜の言葉―ファンタジー・SF論」岩波現代文庫(2006/5/16)
○向谷地 生良「「べてるの家」から吹く風」いのちのことば社 (2006/3/22)

○片山洋次郎「整体。共鳴から始まる―気ウォッチング」ちくま文庫(2007/6)
○リズ・グリーン「神々の物語―心の成長を導く教え」柏書房 (2007/12)
○リチャード・P. ファインマン「光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学」岩波現代文庫(2007/6/15)

○松岡 正剛「山水思想―「負」の想像力」ちくま学芸文庫(2008/4/9)
○河合隼雄, 中沢 新一「仏教が好き!」朝日文庫(2008/6/6)
○鈴木貞美「日本人の生命観―神、恋、倫理」中公新書(2008/12)
○瀬戸内寂聴、宮崎奕保「また逢いましょう」朝日文庫(2008/3/7)
○天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉「一日一生」朝日新書(2008/10/10)
○有馬 哲夫「原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史」新潮新書(2008/02)
○ポール ヴァレリー「エウパリノス・魂と舞踏・樹についての対話」岩波文庫(2008/6/17)

○リチャード・P. ファインマン「聞かせてよ、ファインマンさん」岩波現代文庫(2009/4/16)
○ジャック ル・ゴフ「子どもたちに語るヨーロッパ史」ちくま学芸文庫(2009/9/9)
○Brian L. Weiss「未来世療法」PHP文庫(2009/5/2)
○ハワード ジン「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈上〉1492-1901年」あすなろ書房 (2009/08)
○ハワード ジン「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901-2006年」あすなろ書房 (2009/08)
○鏡 リュウジ「オルフェウスの卵」文春文庫(2009/02)
○中沢 新一「純粋な自然の贈与」講談社学術文庫(2009/11/10)
○前田 英樹「宮本武蔵 剣と思想」ちくま文庫(2009/11/10)
○溝口 睦子「アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る」岩波新書(2009/1/20)
○大熊 一夫「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」岩波書店 (2009/10/7)
○半藤 一利「昭和史 1926-1945」平凡社ライブラリー(2009/6/11)

■2010年代
○光田秀「賢者たちのメッセージ」PHP文庫(2010/5/6)
○柴田一成「太陽の科学―磁場から宇宙の謎に迫る」NHKブックス(2010/1)
○斉藤 道雄「治りませんように べてるの家のいま」みすず書房 (2010/2/18)
○ポール・ヴァレリー 「精神の危機 他15篇」岩波文庫(2010/5/15)
○アルボムッレ・スマナサーラ「日本人が知らないブッダの話」学習研究社 (2010/7/7)

○佐藤栄佐久「福島原発の真実」平凡社新書(2011/6/23)
○上出洋介「太陽と地球のふしぎな関係」講談社(2011/8/19)
○菊地洋一「原発をつくった私が、原発に反対する理由」角川書店(2011/7/9)
○小池昌代「文字の導火線」みすず書房 (2011/7/9)
○江國香織、小池昌代、角田光代「源氏物語九つの変奏」新潮文庫 (2011/4/26)
○ルドルフ・シュタイナー「シュタイナー 死について」春秋社 (2011/8/31)
○マイケル・モーズリー、ジョン・リンチ「科学は歴史をどう変えてきたか: その力・証拠・情熱」東京書籍(2011/8/12)
○岩田靖夫「ギリシア哲学入門」ちくま新書(2011/4/7)
○アーシュラ・K・ル=グウィン「いまファンタジーにできること」河出書房新社 (2011/8/20)
○長沼毅「形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか」新潮選書(2011/07)
○よしもと ばなな「Q健康って?」幻冬舎(2011/8/25)
○小林よしのり,有本香「はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟」幻冬舎新書 (2011/7/28)
○内田樹,成瀬雅春「身体で考える。」マキノ出版 (2011/6/15)
○佐藤文隆「量子力学のイデオロギー」青土社; 増補新版 (2011/6/25)
○佐藤文隆「量子力学は世界を記述できるか」青土社 (2011/6/25)
○ブライアン・グリーン「隠れていた宇宙 (上)(下)」早川書房 (2011/7/22)